Novos Baianos FC
 
 
 
昨年の9月に紹介したことがあるブラジルのロック系バンド、
ノヴォス・バイアーノスの出世作 "Acabou Chorare" (1972年)
もともと評判が高いうえに、私自身、かれらの音楽から感じられる気取りのなさ、
軽やかさ、屈託のなさを心地よく感じていました。
 
 
 

 
 
 
そんなわけでまた当時のかれらのアルバムをまた聴いてみたいと思い、
今回は翌73年に発表された次作になる3rd アルバムを記事にしたいと思います。
 
ヒッピーだったかれらはアルバムが売れても田舎ぐらしのまま、興行ではない
自発的な演奏や作曲に加えて、サッカー三昧な毎日を送っていたようですね。
 
タイトルの " Novos Baianos F.C. " は、そんなサッカー好きだったかれらの
チーム名をそのまま採ったということです。
F.C. というのは、ヨーロッパ・南米ではサッカーではなくフットボールと呼ぶので、
フットボール・クラブという意味になるでしょうかね。
 
うれしいのは前アルバムと変わらないほどのいい曲と演奏が楽しめたことですね。
ま、"Acabou Chorare" から1年しかたっていないから、
かれらの好調さが維持されていたということもあるでしょうが、
本盤でも多くの良曲を書いたモラエス・モレイラ や ルイス・ガルヴァォンの
曲づくりの才もあるでしょうね。
 
音楽的には "Acabou Chorare" のサウンドがそのまま続いている感じ。
もともとロックをやっていたかれらが、アコースティック楽器の
音色の美しさに目醒めて、伝統的なジャンルの流儀などに縛られず、
好き勝手に演奏を楽しんでいるような闊達さやラフさがいいんです。
 
 
 
 
ノヴォス・バイアーノス (Novos Baianos)
 
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ロックとブラジルの音楽性を融合させたブラジルのバンド。

 

同国 バイーア州  サルヴァドール  にて、モラエス・モレイラ、ルイス・ガルヴァォン、

パウリーニョ・ボカ・ヂ・カントール、ベイビー・コンスエロという、

バイーアをはじめとする北東部出身者が多い4人によって1968 or 9年頃結成された。

 

1969年 初シングル "De Vera / Colégio De Aplicação を発表。

1970年 デヴューアルバム " É Ferro Na Boneca!     を発表。

 

彼らと共演していたペペウ・ゴメスの存在が重要になり、かれとベイビーの結婚を契機に

ペペウ・ゴメスがメンバーに加わる。

これと同じ頃にべべウの弟の、ドラマー&パーカッション奏者ジョルジーニョも参加。

ベベウが自身の所属していたバンドからベーシストのダヂを連れてくる。

 

1973年の、3rd アルバムになる本盤発表時のバンドメンバーは

 

主要メンバー

● モラエス・モレイラ

  (Moraes Moreira  バイーア州  出身 1947 - 2020)    ガットギター, ヴォーカル

 

● パウリーニョ・ボカ・ヂ・カントール

  (Paulinho Boca de Cantor マラニョン州  出身 1946 - )    ヴォーカル

 

● ベイビー・コンスエロ

  (Baby Consuelo リオデジャネイロ州  出身 1952 - )    

  ヴォーカル, パーカッション

 

● ペペウ・ゴメス

  (Pepeu Gomes  バイーア州  出身  1952 - )    

  エレクトリックギター, アコースティックギター

 

● ルイス・ガルヴァォン

  (Luiz Galvão  バイーア州  出身  1935 - )    作詞

 

追加メンバー

● ダヂ

  (Dadi Carvalho リオデジャネイロ州  出身  1952 - )    ベース

 

● ジョルジーニョ (ベベウ・ゴメスの弟)

  (Jorginho Gomes  バイーア州  出身  1954 - )   

  ドラムス、パーカッション、カヴァキーニョ

 

● バイシーニョ (ホセ・ホベルト)

  (José "Baixinho" Roberto  サンパウロ州  1952 - 2003

    パーカッション

 

● ルイス・ボラーチャ

  (Luís Bolacha

    パーカッション

 

 

 

 

 

Sorrir E Cantar Como Bahia

オープニングは紅一点ボーカリストのベイビー・コンスエロ。

高音の各種弦楽器が清々しい演奏です。

 

 

 

 

Cosmos e Damião

ギターとクラヴィオーラのギターとの合奏なんでしょうかね、

そんなイントロから。ボーカルはモラエス・モレイラ。

もともとはロックバンドなノヴォス・バイアーノス。

エレクトリック・ギターが登場します。

 

 

 

 

Samba da Minha Terra

バイーアのSSW、ドリヴァル・カイーミが書いた曲。

これはずっと後年のライブですが、ジャケット写真ばかりだと

物足りないので。歌っているのはモラエス・モレイラ。

本盤のバージョンはこちら → 

 

 

 

 

Vagabundo Não É Fácil

 

 

 

 

 

タイトルをクリックすれば曲を聴くことができます。

() 表示のない曲は モラエス・モレイラ と ルイス・ガルヴァォン の共作。
 

 3. Cosmos e Damião  4:06  
 4. Samba da Minha Terra  (Dorival Caymmi)  3:27     
      (Moraes Moreira, Pepeu Gomes, Galvão)  
      (Moraes Moreira, Pepeu Gomes, Galvão)  
 9. Alimente  (Jorginho Gomes, Pepeu Gomes)  4:44  
10. Dagmar  (Moraes Moreira)  2:34

YouTube  (全曲)

 
 
 
Lead Vocals – Baby Consuelo, Moraes Moreira, Paulinho Boca De Cantor
Guitar, Lead Guitar, Bandolin, Guitar [Craviola ] – Pepeu Gomes
Rhythm Guitar, Ukulele – Moraes Moreira
Bass, Guitar – Dadi Carvalho
Cavaquinho, Ukulele – Jorginho Gomes
Afoxé, Triangle, Maracas – Baby Consuelo
Bumbo – José "Baixinho" Roberto
Bongos – Luís Bolacha
Pandeiro – Paulinho Boca De Cantor
Drums, Bongos – José "Baixinho" Roberto, Jorginho Gomes
 
Directed By [Music Director] – Marcio Antonucci
Production Assistant – Coelho Neto
Production – Julio Nagib
Producer [Uncredited] – Pena Schmidt
Executive Producer – Ramalho Neto 
 
 
 

"Novos Baianos F.C." の詳細は → Rate Your Music   Discogs   IMMuB   Wiki
 
 
 
Spotify には単体アルバムとしての "Novos Baianos F.C." が見当たらず、

   代わりに "Dois Momentos" という、3作め ("Novos Baianos F.C.") と
   4作め ("Novos Baianos") の2作がカップリングされた編集盤が
アップされています。