アナ・フランゴ・エレトリコ /
Me Chama de Gato que Eu Sou Sua
ブラジル リオデジャネイロで活躍する、先鋭的なサウンドが注目されるSSW、アナ・フランゴ・エレクトリコは以前にも２ndアルバムを記事にしたことがあります。
リブログ記事で紹介したアルバムは2019年の発表。
今回はアナが今年 (2023年) 発表した、次作になる３rdアルバムを。
前作は浮遊感と柔らかさのあるイマドキのサウンドが中心でしたが、
今回はベースとドラムスがよく効いたガッツリ感あるアメリカンな演奏が中心。
そのスタイルの変貌に驚きましたが、ジャケットにも意表を突かれました。(笑)
関係ないけど来年の干支は「甲辰（きのえたつ）」です。
アルバムのタイトルは "Me Chama de Gato que Eu Sou Sua" で
「私を猫と呼んで、私はあなたのもの」という意味。
ちょっと媚びた感じのするタイトルですが、ジャケットは猫どころか
画面いっぱいの虎２頭。タイトルは本意ではありません。 (笑)
アナは今年26歳ですが、ジャケットも一般的にはそんな年齢の女性が選ぶような、
カワイイとかステキという絵柄ではありませんね。
そんなわけで挑発的なところや、従来的ではない世界観や価値観を
もっていそうなアナですが、私がこれまで記事にしてきた
先進的なスタイルのミュージシャンには、アルバムのクレジットに
よくアナの名前が載っていました。
22年の話題作、ベラ・デセージョの "SIM SIM SIM" ★ の
共同プロデューサーでもあったアナは、若さにもかかわらずアヴァンギャルドな
ポップシーンで注目されていますね。
かの女や本盤についての多くの記事が見つかりました。
またそんなかの女の、本盤発表に当たってのインタヴュー記事もあります。→ ★
私自身はそんなにかの女の世界観、価値観を追う気もなく、
ただサウンドを楽しみたいだけですが、本盤は思いがけないサウンドが混ざった、
予想を超えた楽しさでしたね。
アナ・フランゴ・エレトリコ (Ana Frango Elétrico)
ブラジル リオ・デ・ジャネイロ ★ で活躍するSSW。
1997年にリオ・デ・ジャネイロ州 で生まれ育った、ロシア系ブラジリアン。
本名は Ana Faria Fainguelernt。
6歳で音楽学校に入学しピアノを始め、7歳までに楽譜が読めるようになり、
リサイタルでクラシック・ピアノを弾いた。
10歳のときにヴィラ・ロボス音楽学校の入学試験に合格し本格的な学習を始めた。
Electric Fish
ブラジル音楽ではあまり聴かないブリブリなベース音。
ブラジリアン・ブギーと言われる、米国のR&Bやディスコや
ファンク、AORなどの影響を受けたブラジルの音楽があるのですが、
このアルバムはそういったサウンドをアナ流に料理した演奏です。
Dela
Nuvem Vermelha
エレピとストリングスで始まります。
涼やかなアナのボーカル。
Boy of Stranger Things
英語タイトルで、ファンキーなノリ。
Insista Em Mim
♪ タイトルをクリックすれば曲を聴くことができます。
♪ () 表示のない曲は アナ・フランゴ・エレトリコ の作詞/作曲。
(Bruno Cosentino, Marcio Bulk, Sylvio Fraga ★)
2. Dela (Ana Frango Elétrico, Joca, Pedro Amparo) 3:51
3. Nuvem Vermelha 3:06
(Ana Frango Elétrico, Marina Nemésio)
4. Coisa Maluca (Ana Frango Elétrico, Vovô Bebê ★) 1:33
5. Boy of Stranger Things 3:00
(Alberto Continentino, Ana Frango Elétrico)
6. Camelo Azul (Victor Conduru) 3:53
7. Insista Em Mim 4:19 ★
8. Let's Go To Before Again 2:31
9. Debaixo Do Pano (Sophia Chablau) 2:42
10. Dr. Sabe Tudo (Jonas Sa, Rubinho Jacobina) 3:04 ★
☆ YouTube (全曲) 31分29秒 (Spotify での表示)
Guitar – Guilherme Lirio ★
Piano [Pocket Piano], Whistle – Guilherme Lirio ★ (5)
Organ – Lux Ferreira ★ (7, 10)
Electric Piano – Lux Ferreira (1, 9)
Electric Piano [Rhodes] – Ana Frango Elétrico (3)
Synth [Synth Bass] – Alberto Continentino (8, 9)
Synthesizer – Ana Frango Elétrico (8, 10), Lux Ferreira (1, 10),
Thomás Jagoda ★ (1 to 4)
Synthesizer [Moog Lead] – Guilherme Lirio (2)
Electric Upright Bass – Alberto Continentino (4, 6)
Cello – Daniel Silva (3, 7), Thais Ferreira (3, 7)
Viola – Daniel Albuquerque (3, 7), Luis Felipe Ferreira (3, 7)
Violin – Carla Rincon (6), Ivan Scheinvar (3, 7), Luisa De Castro (3, 7),
Thiago Teixeira (3, 7), Tomaz Soares (3, 7)
Drums – Sérgio Machado (1 to 4, 6, 7, 10)
Glockenspiel – Ana Frango Elétrico (1)
Bass Clarinet, Clarinet, Flute – Aline Gonçalves ★
Saxophone – Gilberto Pereira (2, 5, 7, 9, 10), Jorge Continentino (5, 9, 10)
Trombone – Marlon Sette (1, 2, 5, 7, 9, 10)
Trumpet – Diogo Gomes (1, 2, 5, 7, 9, 10)
Vocal Coach [Vocal Preparation] – Paola Pagnosi
Vocals – Ana Frango Elétrico
Voice – Alberto Continentino (10), Joca ★ (2)
Backing Vocals – Calu (1, 2, 4, 5, 7 to 10),
Programmed By [808 Programming] – Ana Frango Elétrico (8, 9)
Conductor [Maestro] – Ana Frango Elétrico (4)
Art Direction – Ana Frango Elétrico
Illustration [Inside] – Ana Frango Elétrico
Illustration, Cover – Fernanda Massoti
Graphics, Design – Maria Cau Levy ★
Arranged By [Brass Arrangement] – Alberto Continentino (5),
Ana Frango Elétrico (1),
Marlon Sette (1, 2, 7, 9, 10)
Arranged By [Strings Arrangement] – Dora Morelenbaum (3, 7)
Arranged By [Voice Arrangement] – Alberto Continentino (5)
Arranged By [Woodwinds And Strings Arrangement] – Aline Gonçalves, Vovô Bebê
Producer [Musical Production] – Ana Frango Elétrico
Executive-Producer – Santiago Perlingeiro
