アルシオーネ /
Alerta Geral
クララ・ヌネスやベッチ・カルヴァーリョと並び、ブラジルで広く親しまれている
サンバ系シンガー、アルシオーネは日本でもデヴュー作から
国内盤が発売されていて、国内のサンバ・ファンにはおなじみのベテラン女性歌手。
書きかけていながら、そのまま忘れていました。 (笑)
先日、忘れていたことに気づいたついでに、かの女の他のアルバムも聴いてみた
ところ、これもまた国内盤が発売(邦題は「私はサンバ」★)されていた本盤を発見。
内容がよくて、満足できたのでこっちを紹介します。
タイトルは "Alerta Geral" で、「一般警報」(Google翻訳)とか
「緊急警報」(チャットGPT)という意味になります。
これは収録曲から採ったタイトルですね。
デヴュー盤から3年後の、1978年に発表された4作めのソロ・アルバムになります。
本盤には5人のアレンジャーがつき、いろいろなスタイルで演奏を
楽しませてくれますが、何といっても魅力なのはアルシオーネの素晴らしい歌声。
天空を駆けるような伸びやかな歌声は、気持ちいいの一言。
張りのある声で大きく歌い上げるスタイルなのに、トゥーマッチな感じには
なりませんでした。
むしろこの大らかな声に励まさたのか、胸がいっぱいになりましたね。
これがサンバの効用でもあるのでしょう。
なにか辛いことがあって意気消沈している方は、セロトニン効果の高そうな、
このたくましい歌声を浴びて、元気をとりもどしてください。
アルシオーネ (Alcione)
“マホン(栗色の娘)”の愛称でブラジル庶民に愛されている
サンバ界を代表する女性シンガー。
Sufoco
オープニングはアマゾナス州生まれのサンバ・シンガー、
シコ・ダ・シルヴァが書いた曲。
どの曲もそうですが、伸びやかなアルシオーネの歌声が
気持ちいいです。
Entre A Sola E O Salto
ジルベルト・ジルの書いた味わい深い曲。
A Profecia
テレーザ・クリスチーナが大きな影響を受けたという
サンバシンガー、カンデイアが書いた哀愁のある曲。
Eu Sou A Marron
少し雰囲気を変えて、ブラス楽器が入る、ジャズっぽい味も
加えたサンバです。
Pode Esperar
上の動画と同じ作者、ホベルト・コレアが書いた
情感あるストリングス入りサンバです。
♪ タイトルをクリックすれば曲を聴くことができます。
10. Mau Negócio (Vevé Calasans ★, Ildásio Tavares) 2:05
12. Pode Esperar 4:09 ★
(Roberto Corrêa (Golden Boys), Sylvio Son)
☆ YouTube (全曲) 40分52秒
Arranged By – Ivan Paulo ★ (1, 11)