ヴィニシウス・カントゥアリア /
Indio de Apartamento
 
 
 
 
今日紹介するのはブラジリアン・シンガー/マルチ演奏家/作曲家の
ヴィニシウス・カントゥアリア。
'82年のソロ・デヴュー以来、多くのアルバムを発表しているので
知っておられる方もいるかも知れませんが、
当ブログでは初めて採り上げるミュージシャンですね。
 
カエターノ・ヴェローゾのバックバンドでギターやドラムスを担当したあと、
ソロとして独立しています。84年に米国 N.Y. に移住。
詳細は下のプロフィール欄を。
 
今日はかれのアルバムから、日本盤も出ているものを。
タイトルは "Indio de Apartamento" で、「アパート暮らしのインヂオ」という
邦題がついています。2012年発表。
 
かれ自身がアマゾン川流域の町に生まれたインディオで、のちにリオやN.Y. という
都市に住むことから、異文化に取り囲まれた自身のことをこのように
表現したのかと思います。
 
アルバムには坂本龍一や、ビル・フリゼール、ノラ・ジョーンズなどが
参加していますね。
 
調べてみるとヴィニシウスの、坂本龍一やビル・フリゼールとの共演は本盤が
初めてではなく、それ以前のかれのアルバムにもときどき見かけます
 
ところでガラッとハナシを変えますが、話題のチャットGPTって
こんなめんどくさいことを訊いてもすぐに答えてくれるんですね。
 
 
 
 
調べるのが面倒なことは、こいつに任せたい。 (笑)
 
 
ハナシを戻して‥
また、かれのアルバムではありませんが、さらに身近では大貫妙子さんの
97年のアルバム "東京日和" にも坂本さんとヴィニシウスが参加しています。
 
このあたりのブラジル音楽という枠を超えた、メトロポリタンな世界での
交友関係は、知らなかったミュージシャン同士の接点も見えてきて興味深いですね。
 
ちなみに本盤は、Spotifyには見つからなかったのが残念です。
 
 
 
 
ヴィニシウス・カントゥアリア (Vinícius Cantuária)
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米国在住のブラジル人シンガー/マルチ演奏家/作曲家。
1951年 アマゾン川沿岸のマナウス 生まれ。6歳からリオで育つ。
1969年、ロック・バンド、オ・テルソ (O Terço) のドラマーとしてデヴューし
作曲も手がけ、同バンドで1972年まで活動。
その後、いくつかのバンドを経て1977年、カエターノ・ヴェローゾの
「オダーラ」'Odara' の録音に参加したのをきっかけに翌78年、カエターノが
結成したレギュラー・バンド、ア・オウトラ・バンダ・ダ・テーハの
メンバーとなり、ドラムスのほかギターやコーラスも担当。
1991年、カエターノに提供したオリジナル曲
「ルア・イ・エストレーラ(月と星)」'Lua E Estrela' ヒットし、
この曲が収録されたアルバム "Outras Palavras"
カエターノのキャリア史上初のゴールド・ディスクとなった。
1982年 初ソロ・アルバム " Vinicius Cantuária " を発表。
1994年 米国 N.Y. に移住し、同地に活動の拠点をおく。

 

 

 

 

Humanos

オープニング曲。

いきなりグッとくるような、内省的で深みのあるボーカルを

聴かせてくれます。

 

 

 

 

Moça Feia

坂本龍一の、洗練の極地みたいなクールなピアノと

ボサノヴァなギター弾き語り。

シンプルな編成にして、これ以上は必要ない美しさ。

 

 

 

 

Acorda

これも坂本龍一のピアノで同じ編成。

どの曲もですが、ヴィニシウスの繊細さなボーカルにも

惚れ惚れします。

 

 

 

 

This Time

この曲を作曲したジェシー・ハリスとのデュエット。

ビル・フリゼールがギターで参加しています。

 

 

 

 

Chove Lá Fora

ビル・フリゼールのギターが効いています。

 

 

 

 

 

タイトルをクリックすれば曲を聴くことができます。

♪ () 表示のない曲はヴィニシウス・カントゥアリアの作詞/作曲

 

 1. Humanos(人間)2:26
 2. Moça Feia(醜い娘)(Vinícius Cantuária, Leoni)  6:26
 3. Purus(プルス河)3:46
 4. Acorda(起きて)(Vinícius Cantuária, Arnaldo Antunes)  2:21
 5. Um Dia(ある日)1:04
 6. Quem Sou Eu(僕がなんだというのだろう)1:43
 7. This Time  (Vinícius Cantuária, Jesse Harris)  4:08
 8. Chove Lá Fora(外では雨が降っている)(Tito Madi)  3:35
 9. Índio de Apartamento(アパート暮らしのインヂオ)1:34
10. Pé Na Estrada(ペー・ナ・エストラーダ)3:07
       (Vinícius Cantuária, Evandro Mesquita)

YouTube  (全曲)  30分14秒
 
 
 
Vinicius Cantuaria – Guitars, Vocals, Drums, Keyboards, Percussion
Jesse Harris – Vocals (7)
Ryuchi Sakamoto – Piano (2, 4)
Norah Jones – Piano (6)
Bill Frisell – Electric Guitar (7, 8, 10)
Liminha – Electric Bass (7)
Dadi – Electric Guitar (10)
Oliver Glissant – Electric Piano (5)
 
 
 
"Indio de Apartamento" の詳細は → Rate Your Music   Discogs   Official   
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