シコ・セザール /
Mama Mundi
どこかの珍しい野菜とかフルーツを思わせてくれるこのジャケット。
シコ・セザールはアフリカン・ルーツを感じさせるファッションが多い人ですが、モヒカン刈りが爆発したみたいな、こんな髪型のアフリカ人は見たことがありませんよ。(笑)
ブラジルのSSW、シコ・セザールのアルバムは2作ほど記事にしたことがあります。
1994年のデヴュー作 "Aos Vivos" はこちら → ★
1996年の2作目 "Cuscuz Clã" はこちら → ★
私自身は先の94年のデヴュー作が、当時の私のもっていたブラジル音楽の既製概念を破ったくれたアルバムで、ちょっとショックでもありました。
サンバでもボサノヴァでもショーロでもなく、どこかアフリカ的でもありポップでもある、こんなブラジルの音楽を聴いたのは初めてだ、ということで。
ノルデスチ(北東部)の音楽もあまり知らなかった頃でした。
今日紹介するのはシコの4作目になります。
タイトルは "Mama Mundi" で1999年の発表。
アルバムについての詳細は日本語の紹介記事がほとんどないため何も分かりませんが、魅力的な曲づくりに加え、ノルデスチの音楽をポップに解釈して楽しませてもくれるシコ・セザールの本領が、存分に発揮できているアルバムだと思います。
シコ・セザール (Chico César)
ブラジル パライーバ州 Catolé do Rocha 出身のSSW。
1964年に生まれる。12で作曲を始める。
大学卒業後、サンパウロヘ引っ越し、ファッション雑誌の
編集者をしながら音楽活動を行なう。
92年から音楽活動に専念し、
95年にライヴ盤 (94年制作) "Aos Vivos" がリリースされ、
CDデビューを飾る。
これが “ブラジル版” グラミーのシャープ賞で
地方音楽部門最優秀新人賞を獲得した。
4h15 ou 10p/3
アルバムのオープニング。
フレンドリーな気安さ、温かさのある曲。
ブラジルなのになぜかケルト音楽が… (笑)
Medley
'Dança Do Papangu' と 'Imbalança' を
メドレーで歌っています。
Pensar Em Você
メロディの良さを生かす控えめな演奏。
シコがじっくり歌っています。
A Força Que Nunca Seca
Talvez Você
フォホー ★ を思わせるダンサブルな曲です。
ボーカル、ギター、パーカッション、アコーディオンなど
が渾然一体となって疾走する快感な演奏。
♪ 1. 3. 4. 6. 8.~10. 12.~14. はシコ・セザールの作詞作曲。
1. 4h15 ou 10p/3 3:05
2. Medley 3:19
Dança Do Papangu (Chico César, Zeca Baleiro)
Imbalança (Luiz Gonzaga, Zé Dantas)
3. Tambor 3:30
4. Pensar Em Você 4:00 ★
5. A Força Que Nunca Seca (Chico César, Vanessa da Mata) 3:15
6. Nego Forro 3:44
7. Talvez Você (Vicente Barreto, Chico César) 2:29
8. Mama Mundi 4:32 ★
9. Barco 3:50
10. Aquidauana 4:40
11. Sou Rebelde (Manuel Alejandro, Vrs. Paulo Coelho) 2:54
13. Folclore 3:56
14. Sonho De Curumim 3:23
☆ YouTube (全曲) 50:19