カロリーナ・カルバーチェ /
Vida Profunda
今日紹介するのはコロンビアの女性ピアニスト、作曲家、アレンジャー、カロリーナ・カルバーチェ。コロンビアのミュージシャンなんて歌手のトトー・ラ・モンポシーナ ★ くらいしか知りませんでしたが、これでやっとふたり目。(笑)
カロリーナは南米のフォルクローレや民謡をジャズ風にアレンジして演奏するスタイルで、これまで2作のアルバムを発表しています。
デヴュー作は↓こちらで、ボーカルなしのジャズ演奏です。
で、今日紹介するのは2作目のほうで、今年(2020年)発表の新作。
本盤は全曲ボーカルものだし、ジャズらしいジャズ演奏は少ないです。
カロリーナ自身は歌わない人(と思う)なので、各国のラテン系シンガーを数多く招いていますね。マルタ・ゴメスとかルベーン・ブラデスとかはそこそこ名の知られた人物です。
名の知られたといえば、歌詞、というか詩作にメロディをつけたのでしょうが、ガルシア・マルケスなんていう大作家の作もあります。
曲もスローなものが多く、穏やか。
タイトルは「深遠な人生」というくらいですから、おそらく大きな構想のもとにつくられたアルバムなんでしょう。
とはいえ、重たさというものはなく、くつろいで聴けて優雅さのあるアルバムです。
カロリーナ・カルバーチェ (Carolina Calvache)
女性ピアニスト、作曲家・アレンジャー。
6歳からピアノを習う。
14歳でマイルス・デイヴィス、ティト・プエンテ、チック・コリアに
影響を受ける。
地元での音楽活動の後、N.Y. へ移住。
2014年 初ソロ・アルバム "Sotereño" を発表。
Vida Profunda
オープニングは同国のSSW、マルタ・ゴメスのボーカル。
Te Conocí de Nuevo
歌っているルベーン・ブラデスは70年代終わり頃から
頭角を現した、サルサ界の立役者のひとり。
Sin Un Despido
歌っているクラウディア・アクーニャはチリ出身、
N.Y.で活躍するジャズ系シンガー。
クラシカルな弦楽アンサンブルで始まります。
Hope
スローな曲が多いので、少しテンポのある曲を。
こちらはポルトガル出身のシンガー、サラ・セルバの
透明感あるスキャット。
♪ すべてカロリーナ・カルバーチェの作曲。
() 内は作詞者。
1. Vida Profunda (Porfirio Barba Jacob) 5:11 ★
feat. Marta Gomez ★
2. Pájaro Yo (Pablo Neruda) 3:43
3. Te Conocí de Nuevo (Carolina Calvache) 3:30
4. Sin Un Despido (Carolina Calvache) 5:42
5. Hope 3:44
feat. Sara Serpa ★
6. Childhood Retreat (Robert Duncan) 3:55
7. Stella (Carolina Calvache) 4:06
8. El Rastro (Gabriel Garcia Marquez) 4:19
feat. Sara Serpa
9. No Te Vi Crecer (Carolina Calvache) 3:46
feat. Lara Bello ★
10. Let Me Come With You (Yannis Ritsos) 4:22
feat. Luba Mason ★
☆ YouTube (全曲) 42:12
Carolina Calvache (p)
Petros Klampanis (b)
Ricky Rodriguez (b)
Peter Slavov (b)
Keita Ogawa (ds, perc)
Johnathan Blake (ds)
Tomoko Omura, Leonor Falcon, Annaliesa Place, Adda Kridle (vln)
Allyson ClareJocelin Pan (viola)
Brian SandersDiego Garcia (cello)
Hadar Noiberg (fl)
Katie Scheele (oboe)
Paul Won Jin Cho (bcl)
Achilles Liarmakopoulos (tb)
Grégoire Mare (hca)
Michell Palmieri (bkgd vo)
etc