ソコーホ・リラ /

Lua Bonita - Zé Do Norte 100 Anos

 

 

 

 

ブラジル北東部の音楽はフォホーと呼ばれ、そこが出身地になるミュージシャンがよく演奏していますが、バイオーン (baião) と呼ばれるリズムもそこに含まれていて、1953年の映画『カンガセイロ  』の中で歌われた 'Mulher Rendeira' が バイオーンを世界的に広めたとも言われています。

 

バイオーンはルイス・ゴンザーガ  のアルバムでもよく知られ、日本でも1952年に歌手の生田恵子さん  ルイスの指導のもと 'バイヨン踊り' という曲を吹き込んでいます。

 

さすがにルイスの指導とあって、貪婪&性急に各国の洋楽を取り込んだ、当時の日本のポップス歌謡の中でも本格的なスタイルに近い感じがします。

ちなみに生田さんのレパートリーでは '会津磐梯サンバ' も楽しいですね。

 小原庄助さん なんでサンバ踊った  と歌っています。(笑)

 

で、ハナシを戻して、先述の 'Mulher Rendeira' の作者がゼー・ド・ノルチ (Zé do Norteという作曲家で、彼の生誕100年を記念し、彼の作品を集めて歌ったアルバムをゼーと同郷のパライーバ出身、同地の地方音楽の特徴を生かした曲を歌ってきた女性SSW、ソコーホ・リラが発表しています。

タイトルが "Lua Bonita - Zé Do Norte 100 Anos" で、ソコーホの澄んだ歌声と北東音楽の特徴を生かしながらも心地よいサウンドが極上の気分にしてくれます。

2005年リリース。

 

 

 

ソコーホ・リラ (Socorro Lira)

生年月日: 1974年1月30日。

生まれ: ブラジル パライーバ州 ブレージョ・ド・クルース。

パライーバ州の地方音楽を、現地のリズムとフレージングと

自身の澄んだ歌声で綴る女流実力派SSW。2001年デビュー。

Official web site 

 

 

 

Meu Pião  (Zé Do Norte)

ソフトでありながらも、パタパタと畳み掛けるようなボーカルが

気持ちいいです。演奏には躍動感と大らかさがあります。

 

 

Rainha De Tamba  (Zé Do Norte)

フォルクロアな味のある、穏やかな演奏とボーカルです。

 

 

Flor Do Campo  feat. Elba Ramalho  (Zé Do Norte)

おなじくパライーバ出身の女性歌手エルバ・ハマーリョ  と

デュエットしています。

 

 

Mulher Rendeira  (Zé Do Norte)

先述の映画挿入曲を慈しむように、子守唄のように歌う

心安まるバージョンです。

 

 

 

 5. 12. 以外はゼー・ド・ノルチの作詞作曲。

 

 1. Meu Pião  2:23

 2. Rainha De Tamba  3:50

 3. Flor Do Campo feat. Elba Ramalho   3:34

 4. Mulher Rendeira  4:35

 5. Balança A Rede feat. Sandra Belê    2:56

    (Waldemar Gomes, Zé do Norte)

 6. No Reino De Iemanjá  3:15

 7. São Jorge E A Lua feat. Zé Paulo Medeiros  3:33

 8. Sodade, Meu Bem, Sodade feat. Vanja Orico    4:36

 9. Sapato De Algodão  3:48

10. Vai Ver Quem Chegou  3:15

11. Lua Bonita feat. Geraldo Azevedo     3:17

12. O Poeta  Voice - Zé Do Norte  1:00

 

 

 

Lua Bonita

https://www.youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_lxGztHgjrfR7Yi1NFKsPkiFib2AG_LE8k

 

Spotify  Lua Bonita - Zé Do Norte 100 Anos

https://open.spotify.com/album/5ZTf4hqq9Y3tpRd6XN5NJl