ナンシー・ヴィエイラ /

No Amá そよ風のリズム、愛の歌

 

 

 

西アフリカ セネガルの大西洋沖合500キロに位置する島国カーボ・ヴェルデでは歌謡音楽「モルナ」がよく歌われています。代表的なシンガーとしては、セザリア・エヴォラが有名ですね。私はじつはよく知らないのですが。(笑)

今日はその「モルナ」を歌うカーボ・ヴェルデ人女性シンガー、ナンシー・ヴィエイラのアルバムを紹介します。カーボ・ヴェルデやモルナについては下のリブログ記事で簡単に紹介してあります。関心のある方はどうぞ。


 

紹介するナンシーのアルバムは "No Amá" というタイトルで、2011年の発表。ナンシーのソロ・アルバムとしては4枚目になり、彼女が36歳のときの作品です。このアルバムは国内盤でも出ていて、そっちには "そよ風のリズム、愛の歌" というタイトルがついています。右側が国内盤のジャケットです。

 

先のモルナ紹介のためにリブログした私の記事ではテテ・アリーニョのYouTube動画を載せていて、私自身モルナのシンガーといえばテテくらいしかマトモには聴いていないのですが、そのテテから感じたモルナという歌謡音楽の魅力が、今回紹介するナンシーのボーカルによってよりクッキリと浮かび上がってきました。

カーボ・ヴェルデ版サウダーヂとも思える、憂いを含むしっとりとした細やかな情感が大変に心地よく、フレッシュだし爽やかさもあります。

 

個人的には少しふっくらした頬とちょっとだけ大きい目と、つつむようにソフトな歌声は、古いですが渚ゆう子さんを思い出させてくれました。同じタイプの歌手とも似た顔とも言いませんが、私には何かしら感じが近いのですよ。

 

 

 

ナンシー・ヴィエイラ (Nancy Vieira)

1975年ギニアビサウ生まれのカーボ・ヴェルデ人人気女性シンガー。

幼少時にカーボ・ヴェルデへ移住、14歳でポルトガル リスボンに移住。

現在イギリス、オランダ、米国、アンゴラ等で活躍。

1995年にデヴュー・アルバム "Nôs Raça" を発表。wiki → 

 

 

 

Maylen そよ風のリズム、愛の歌

アフリカのすぐ近くにある島国でありながら、歌謡性のつよい

「モルナ」はカーボ・ヴェルデを代表する音楽ジャンルです。

宗主国ポルトガルの音楽が伝わってきたのだと思いますが、

その「モルナ」をナンシーがナチュラル&フレッシュに歌っています。

 

 

Cab'Verde Na Coraçon 心のカーボ・ヴェルデ

ナンシーの歌い方はとてもソフトで、デリケートで、

自身のこころの優しささえうかがえるようなボーカルです。

こういうリズミカルな曲を聴くとやはりラテンの音楽でもあるなと思います。

 

 

Ná Ó Minino Ná 眠れ、わが子よ、眠れ

 

 

Brasil (Nos Sonho Azul) ブラジル (私たちの青い夢)

ブラジルの音楽にはサウダーヂ(郷愁/望郷)があると言われていますが、

カーボ・ヴェルデの「モルナ」にも、とりわけナンシーのボーカルには

よりそれを感じます。

 

 

Tristalegria トリストジョワ

 

 

 

 1. Maylen そよ風のリズム、愛の歌    4:16

 2. No Amá 愛し合いましょう  3:33

 3. Cab'Verde Na Coraçon 心のカーボ・ヴェルデ  3:52

 4. Ná Ó Minino Ná 眠れ、わが子よ、眠れ    3:06

 5. Nhara Santiago サンチャゴ・レディ 4:03

 6. Brasil (Nos Sonho Azul) ブラジル (私たちの青い夢)  4:26

 7. Tristalegria トリストジョワ  3:48

 8. Trubuco もつれ  3:56

 9. Ninguém É Di Ninguém 誰も誰かのものではない  3:56

10. Dxame Concheb あなたのことを教えて  3:26

11. Mimória 記憶  3:36

12. Cigana De Curpin Ligante エレガントな小柄のジプシー女  3:43

13. Tchuva Mansa 穏やかな雨 (Bonus Track)  4:01

 

 

 

Nancy Vieira - No Amá (Full Album)

https://www.youtube.com/playlist?list=PLrc3roRiRWpnrCaPIVktS3BzgGyHGoFi9