グレッチェン・パーラト /
Gretchen Parlato
今日紹介するアルバムはグレッチェン・パーラトというアメリカ人女性歌手の
デヴュー・アルバム "Gretchen Parlato" で、2005年のリリースになります。
グレッチェンはN.Y.を拠点に活躍するジャズ・シンガーで、現在までに4枚のソロ・
アルバムを発表しています。
コケティッシュなウィスパー・ボイスが魅力的のシンガーですが、このアルバムの
魅力には、彼女だけではなく、先日ここ ★ で紹介したことがあるアフリカ人ジャズ・
ギタリスト、リオーネル・ルエケの存在も大きいように思いました。
彼の参加で、もともと個性的な持ち味があるグレッチェンに、さらに独自性の増したアルバムが出来上がったように思います。
ウィスパー・ボイスの若いアメリカ人女性シンガーに、アフリカン・フィーリングな
ギターを弾くアフリカ人男性。
ユニークなコンビだと思いましたが、そのユニークさがちゃんと魅力として現れています。
グレッチェン・パーラト (Gretchen Parlato)
1976年2月11日、カリフォルニア州ロサンゼルスで音楽一家に生まれる。
父親はフランク・ザッパのバンドに在籍したベースプレイヤー、
祖父は有名ビッグバンドに在籍するトランペッター
現在はN.Y.を拠点に活躍する女性ジャズ・シンガー。
2005年 ソロ・デヴュー・アルバム "Gretchen Parlato" を発表。
詳細はこちら。
Skylark (Johnny Mercer, H. Carmichael)
オープニングはホーギー・カーマイケル作曲のスタンダード・ナンバー。
ボサノヴァなアレンジです。オリジナルはこちら ★
しっとりしたコケティッシュな魅力のボーカル。
Flor De Lis (Djavan)
ジャヴァンの曲をボサノヴァにアレンジしています。オリジナルはこちら ★
コケティッシュなボーカルは、少しホーザ・パッソス ★ を思わせます。
Nonvignon (L. Loueke)
リオーネル・ルエケとのデュエット。
リオーネルのアフリカンなギターが気持ちいいです。
Chega De Saudade (A. C. Jobim)
アントニオ・カルロス・ジョビンの書いた有名な曲。
これもホーザに似たスタイルの、コケティッシュ&ウィスパー・ヴォイス。
リオーネルのボッサなギターも独特で、魅力的です。
グレッチェンはN.Y.のジャズ・シーンで注目を集めるシンガーですが、
こういうボーカルを聴くと、ジャズシンガーも今は多様だなと思いました。
YouTube (全曲) ★
Bass – Massimo Biolcati
Guitar – Lionel Loueke
Percussion – Café, Gretchen Parlato
Piano – Aaron Parks
Vocals – Gretchen Parlato, Lionel Loueke
Producer – Gretchen Parlato, Tor Hyams