オルヂナリウス /
Rio De Choro
以前にキューバのモレーナ・ソンの記事を書いた時に、若い人が古いスタイルの音楽を、楽しそうに演奏していることに感激したのですが、今度はブラジルでも歴代の古い音楽をコーラスする若いグループを見つけました。
それが今日紹介するオルヂナリウスで、現在で3枚のアルバムを出しています。
最新盤である3枚目のほうはカルメン・ミランダのレパートリー集になっていて、先日のナー・オゼッチの記事内容と重なるので(どっちもカルメン・ミランダ集)、今日は2枚目のアルバムである2015年リリースの "Rio De Choro" を聴いてください。
これはショーロやサンバの歴代の名曲をコーラスで歌う趣向の盤で、収録曲には
メドレーの中で歌う "Tico Tico no Fubá" のような100年以上昔の曲から、
"Um Chorinho ‥ " のような、この年(2015年) に発表された楽曲まであります。
しかしどの曲であれ凝ったアレンジをするわけでもなく、原曲のメロディを大切にしながら ♪シャバダバダ パヤッパダー と、目のさめるようなフレッシュさでスキャットしていて、ポップな楽しさが充満しています。
テクニックを駆使して聴くものを感心させるコーラス・グループも他にいるでしょうけど、これだけフレッシュでポップな楽しさが味わえるのは、このコーラス・グループより他にないのでは、と思っています。
オルヂナリウス (Ordinarius)
アウグスト・オルヂニが率いるカリオカの男女6人による
混声ヴォーカル・グループで、08年に結成。
男性3人のバリトン、テナーと女性3人のアルト、ソプラノ。
主なリード・ヴォーカルであるマイーラと
アレンジと監督も務めるアウグスト・オルヂニを核としている。
公式サイトはこちら。
André de Sapato Novo / Tico Tico no Fubá
André de Sapato Novo (Andre Victor Correia) ★
Tico Tico No Fuba (Zequinha de Abreu) ★
メドレーで2曲。どれも古いショーロの名曲です。
Baião de Quatro Toques / Brasileirinho
Baião de Quatro Toques (José Miguel Wisnik/Luiz Tatit)
Brasileirinho (Waldir Azevedo)
"Baião de Quatro Toques" はルイス・タチーチのアルバム
"Brasileirinho" はショーロの作曲家/カヴァキーニョ奏者ヴァルヂール・
アゼヴェードの曲。オリジナル('60年頃の録音)はこちら。
新旧のメロディをうまくつなぎ合わせています
Um Chorinho em Cochabamba (Rogério Caetano/Edu Neves)
2015年録音のエドゥアルド・ネヴィス(ts,fl)&ホジェリオ・カエターノ(7th-g)
Rosa (Pixinguinha/Otávio de Souza)
虹色のコーラスが美しくてトロケそうです。
Choro No1 (Villa-Lobos)
ヴィラ・ロボス作のショーロ曲。まるでクラシック音楽。
オリジナルはこちら。
1. André de Sapato Novo / Tico Tico no Fubá (Zequinha de Abreu) ★ 3:30
Tico Tico No Fuba (Zequinha de Abreu) ★
Baião de Quatro Toques (José Miguel Wisnik/Luiz Tatit) ★
Brasileirinho (Waldir Azevedo) ★
YouTube (全曲) ★