ニーナ・ウィルチ & ルイス・バルセロス /
Chão de Caminho. voz e bandolim 声とバンドリン
今日紹介するブラジリアン女性シンガー、ニーナ・ウィルチは2012年のソロ・デヴュー・アルバムを以前に紹介したことがあります。
今回はその5年後の17年に、レコーディングでは引く手あまたという実力派バンドリン奏者ルイス・バルセロスとニーナが組み、コンビ名義で発表したアルバムを聴いてください。
タイトルが "Chão de Caminho. voz e bandolim" で、「声とバンドリン」という邦題がついています。
先述のニーナのデヴュー・アルバム "Joana de Tal" は新旧のサンバをこだわることなく採り入れ、サロン風のシャレたサンバとして爽やかに再現した心地いいアルバムでした。
今回はブラジルの音楽だけにこだわらず、メキシコやペルーの曲、アルゼンチンのタンゴまで選曲の範囲を広げ、バンドリンだけのシンプルな演奏にして、原曲の良さを際だたせたニーナの美しいボーカルを堪能することができます。
Nina Wirtti (vocal) & Luis Barcelos (bandolim 10 cordas)
(ニーナ・ヴィルチ (左) & ルイス・バルセロス)
Mandinga (Sérgio Souto, Anna Paes)
歌い出すまで33秒ほどかかりますが、まずはPVでふたりの演奏&ボーカルを
楽しんでください。セルジオ・ソウト (1950-) の書いた比較的新しい曲と思います。
Eu e meu coração (Lupicínio Rodrigues)
30年代から50年代にかけて活躍したサンビスタ、ルピシニオ・ホドリゲスが
書いた名曲のひとつを歌っています。
Jangada (Vicente Leporace, Herve Cordovil)
1914年生まれのブラジリアン作曲家、エルヴェ・コルドヴィルが
書いた曲。バンドリンの余韻ある演奏と、伸びやかに、情感込めて歌う
ニーナのボーカルが魅力的です。
Amor No Fumes en la Cama (Adolfo Salas)
1923年生まれのメキシコ人作曲家Adolfo Salasが書いたボレロ。
ご当地メキシカン、ロス・トレス・レジェスのバージョンも良ければ。→ ★
ブラジリアンのニーナが歌うせいか、サンバ・カンソーンかと思っていました。
細やかな旋律を弾くルイスのバンドリンもいいですねえ。
Voltei (Paulo César Pinheiro, Baden Powel)
名作詞家パウロ・セザール・ピニェイロとバーデン・パウエルが書いた曲。
ニーナのボーカルもいいですが、ルイスのバンドリンの妙技も聴きものです。
1. Chão de Caminho (Paulo César Pinheiro, Yamandu Costa) ★ 2:25
2. Bonde da Ilusão (Luiz Moura, Afonso Machado) 3:04
3. Barco Velero (Rodolpho de Athayde) 3:26
4. Jangada (Vicente Leporace, Herve Cordovil) ★ 2:36
5. Fruta Amarga (Homero Manzi, Hugo Gutiérrez) ★ ★ ★ 3:18
6. Eu e meu coração (Lupicínio Rodrigues) ★ ★ 2:36
7. Amor No Fumes en la Cama (Adolfo Salas) 4:04
8. Mandinga (Sérgio Souto, Anna Paes) ★ 2:51
9. La Flor de la Canela (Chabuca Granda) ★ 4:19
10. Que o céu também me leve (Yuri Reis) 4:10
11. Voltei (Paulo César Pinheiro, Baden Powel) ★ ★ 2:53
Nina Wirtti e Luis Barcelos - Chão de Caminho. voz e bandolim
https://www.youtube.com/playlist?list=PLaJOlXqVtAC_JL5d41C1Y73e3bWxZxebz
Spotify (全曲)