先日、大学ラグビー部先輩から電話を頂き最後に「今年はラグビー早慶戦100回目だから必ず観戦するように」と言われました。

昨晩YouTubeで「ラグビー早慶戦」と検索したところ上田慶應田村組の早慶戦フルバージョンがあり久しぶりに観戦、試合終了直後コーチ時代の自分と上田監督が勝利の握手を交わしているシーンがありました、事業再生ストーリー「死の谷を渡った」瞬間でした。

 

名著「V字回復の経営」では「変革死の谷」と説明されているプロセスです。

 

・沈滞していた組織の中では以前からのマイナスのモメンタムが作用し続けている。

・これに対し改革の思想、具体的実行シナリオ、およびそのリーダーが強力ならやがて改革のプラスのモメンタムが動き始める。

・リーダーが先読みを行い、決断し、皆に分かる言葉でそれを語り、不安と混沌の中を走り抜けなければならない。

・しかし、皆がまだ分かっていないときに決断するリーダーは孤独になる宿命を負っている。

・改革がうまく進めばやがてプラスのモメンタムがマイナスのモメンタムを凌駕し始める。

・明らかな成果が表面に見えてくる。その時が「向こう岸に渡った」といえる時期なのである。

 

「V字回復」の「V」の通り、マイナスがあり底がありプラスに転じるプロセスです。この時は底が日体大戦の敗戦、明治戦・帝京大戦はまだ脱せず、早慶戦の勝利で「(死の谷の)向こう岸に渡った」のでした。

 

外食産業社長時代も二年目の第四四半期が底、三年目四月に新店を出しその勢いで単月黒字化を果たした時が「死の谷の向こう岸に渡った」時でした。

 

今回のミッションでも将来振り返り「あの時」と言えるよう挑戦と行動を続けます。