慶大野球部監督堀井哲也著「エンジョイベースボールの真実」を読みました。同じ大学なので堀井監督の名前と顔は知っていましたが、ご経歴含め詳細は全く知りませんでした。

しかし、伊豆大仁カントリークラブ社長となり社員の方から「社長知っていますか?慶應堀井監督は地元韮山高校出身なのですよ」と教えて頂いたのがきっかけで本書を手に取りました。

 

印象に残ったのは以下三点です。

 

  1. 「エンジョイベースボール」は「練習は不可能を可能にす」と同義語である。
  2. 労務管理の基本は管理しているようで、していない、していないようでしている、が大切である。
  3. 社会人野球はプロと同じ環境が用意されている。

 

「練習は不可能を可能にす」は、小泉信三元塾長の言葉、慶應体育会の学生なら一度は必ず目にした言葉です。私達はそれを正面から受け「厳しい練習をすることが不可能を可能にする」と信じていました。しかし、決して厳しい練習だけがこの言葉の意味ではないと再認識しました

 

また「エンジョイ」も同様です。「エンジョイ」は日本語では「楽しむ」と訳されますが「楽しむ」と「楽(らく)」は同じ漢字のため「エンジョイ=楽(らく)」と誤解されることが多々あります。

しかしスポーツで一番楽しいのは優勝すること、目標としていた強い相手に勝つことです。そのために毎日練習に取り組む、決して楽な練習をすることが目的ではないのです。

 

地元出身の堀井監督、いつの日かお目にかかる機会を探していきたいと思います。