澤上篤人著「世界経済はもっと荒れるぞ、そして超インフレだ」を読みました。本書はコロナ最中にワタミ渡邊美樹会長が読んだと目にし、手に取った一冊でしたが、途中まで読みそのままになっていました。今回、最後まで読み終えることが出来ました。澤上氏の主張は決して特別なことでなく、正しく考えるとこの帰結に至るという正論だと理解しました。

 

「感染防止→経済活動空白化→マイナス成長→経済テコ入れで大量の資金投入→景気回復→再燃バブル→バブル崩壊→巨額の評価損、債務超過、不良債権問題→企業倒産多発と信用収縮→各国政府は財政悪化で身動き取れず、中央銀行は財務肥大化で信用力低下→インフレと金利上昇→世界経済は大荒れに→マネー至上主義が崩れ落ちる→実体経済をベースとした、まともな企業がどんどん浮上してくる→健全な経済の復活」

 

以上が「おわりに」に書かれている流れの結論です。特に「インフレと金利上昇」局面では相当苦しい状況が予測されています。しかし、このことも今に始まったことではなく、ハイパーインフレに見舞われた世界中の国々でも見られた現象なのです。この一連の動きがいつ始まり、いつ次のフェーズに移り、いつ終息するのかは勿論わかりません。しかし、人間は生き残らなければいけません。

 

嵐に立ち向かい、荒波を乗り越えるよう、行動を続けます。