「10年後の自分を考える技術」西村行功著を読みました、勉強になりました。
筆者はシナリオプランニングのコンサルタントで、その技術を個人用に当てはめて解説しているのが本書です。自分自身を変革させるためには、どのような方向を考えれば良いのか、多くのヒントが詰まっていました。

印象に残ったのは以下三点です。

1.チャンスは準備が出来ているものだけに訪れる。
生科学の権威であるルイ・パスツールはかつて「準備ができている者だけ」がチャンスをつかむことが出来ると語った。未来について志向したことのある人だけが、目の前を通り過ぎて行こうとしているチャンスに気づくことが出来る。そんな意味だ。

2.行動によってでしか成果を得ることが出来ない。
行動を伴わない思考に価値はないと思っている。それはなぜか、最大の理由は行動によってしか思考の成果を手に入れることができないからだ。思考はあくまでも「手段」であることを忘れてはいけない。その目的は個人の場合はより良い人生を送ることに他ならない。「良い人生」とはなんだろうか?私(西村)のなかでは「のちのち後悔しない人生」という定義で考えているような気がする。自分でよく考えて決め、行動したことは、たとえそれが失敗だったとしても後悔にはつながりにくい。

3.従流志不変。
その昔、京都・大徳寺の立花大亀老師が三洋電機元CEO井植敏氏におくった言葉であり「流れに従い志を変えず」と読む。大きな困難に出会ってどうにもならなくなった時には、思い切って時の流れに身をゆだねよ。けれどもいついかなる時も、いったん立てた志は絶対に忘れることがあってはならない。これがこの言葉の意味だ。
いくらしっかりとした計画を立てたり、いろいろ行動したりしても、結局できないことはたくさんあるだろう。修正せざるをえないこともあれば、大きな失敗も多々するに違いない。しかし、最終的な志や夢を持ち続け、長期的な視点でいつかそこに到達するように努力するのであれば、全く問題はない。

引用を終わります。

私は2004年から定期的に「ライフプラン:個人・家庭・社会・仕事の四分野」を定期的に作成しており、本書と通じる部分もたくさんありました。そして、今、昔のライフプランを見返すとと実現出来ているもの、実現出来ていないものがありました。しかし、実現できたことは「具体的に目標と期限を決め、そこに向け行動したからこそ実現出来た」と確信しています。

10年前、2002年は今振り返るとどん底の時期でした、しかし、10年間行動を続け、一つのことを叶えました。
次の10年に向けて、これからも思考し、行動を続けます。