トーマス・フリードマン、マイケル・マンデルバウム共著「かつての超大国アメリカ、どこで間違え、どうすれば復活できるのか」を読みました。大変勉強になりました。

著者の一人トーマスは追いかけている著者の一人です。「フラット化する世界」「グリーン革命」等、常にグローバル化を的確にとらえた本を書かれているからです。今回は、私がアメリカに触れるようになった親近感を加えての読書となりました。

印象に残ったのは以下三点です。

1.クリエイティブ・クリエイターかクリエイティブ・サーバー
あなたの特別な何かがなんであるにせよ、それを微調整し、磨き、売り込み、クリエイティブ・クリエイターかクリエイティブ・サーバーになり、自分の仕事がアウトソーシング、自動化、デジタル化されたり、取り換えが利くコモデティとして扱われないようにする必要がある。

2.移民
アメリカ人労働者はひとり残らず、自分は移民してきたばかりの人間だと思うべきだ。移民の立場で考えるとはどういうことか?なにも恩恵を受けず、与えられず、自力でやらなければならないということを意味する。外へ出て行って自分の居場所を勝ち取るか創造するしかない。

3.一生学び続ける
イノベーションがこれまでになく急速に起きているハイパー接続化した世界では、今日知っていることが、明日には時代遅れになる。そういう世界でもっとも重要な人生のスキルは、一生学び続けるという欲求と能力だ。

引用を終わります。

正直、アメリカがここまで危機感を持っているとは思いませんでした。そして、この危機感はそのまま日本にも当てはまります。私は13年前に転職した後は「自分は移民である」と思っています。自分のキャリアは自分で考え、自分で作り上げるものと考え、行動しています。また、「一生勉強」もその通りでそれを実践しています。しかし、まだまだ足りません。それに加え、クリエイティブな部分となると全く欠けています。

本書はトーマスからの貴重なアドバイスと考え、これからも行動を続けます。