こんばんは。 個人事業主、小さな会社・お店のオーナーさんの集客・売上アップをお手伝い。
個人事業・小さな会社専門コンサルタント 三浦猛です。
13日にアメーバスタッフブログが更新され、アメブロ利用規約の一部改定についてのアナウンスがありました。
Ameba利用規約一部改訂のお知らせ アメーバスタッフブログ
内容によると、Ameba利用規約第13条4の(4)、その内の②③を削除します、とのこと。
Ameba利用規約第13条4の(4)、②、③とは以下の項目です。
・Ameba利用規約
第13条(禁止事項)4の(4)
② 商業用の広告、宣伝を目的としたブログの作成(但し、当社が認めている範囲のもの及び当社タイアップ等は除く)
③ 当社が許可したものを除き、営利、非営利目的を問わず、物やサービスの売買、交換(それらの宣伝、告知、勧誘を含む)を目的とする情報の送信等(物品を販売し、又は契約を締結させることを目的とする無料セミナーの情報の送信等を含む)
アメブロが商用利用禁止といわれている、その禁止事項の詳細を記した、②、③の文面が削除されるということですね。
このアナウンスを受けて、「アメブロ、ついに商用利用解禁!!!」とちょっとした騒ぎになっていますが、果たして本当にそうでしょうか?
②、③の文章は削除されますが、「商用利用を許可します」とは書かれていません。
同時に「商用でのご利用に関して、別途「ご利用例」や「禁止している投稿内容・行為の一例」をまとめた【アメーバブログ商用利用ガイドライン】を新設いたします」とされています。
つまり、新設される商用利用ガイドラインの発表を見ない限り、まだ何も決まっていませんよ、ということですね。
話は変わりますが、与沢翼さんという方がいます。
「秒速で1億稼ぐ」をキャッチコピーに、テレビなどのマスコミに多数露出していたので、ご存知の方も多いかと思います。
現在はシンガポールを拠点に投資などのビジネスをされている方。
その与沢さんは今から5年ほど前、アメブロをメインとしてビジネスを展開し、月に800万円という売上を上げていました。
アメブロでセミナーや高額コンサル、さらにはビジネス教材DVDなどを販売し、その売上が月に800万円になった、ということですね。
与沢さんはその売り方・・・つまり、商用利用禁止のアメブロで高額商材を販売する手法を、どんどん広めていったわけです。
アメーバキングなどの自動ツールを使って読者(現在はフォロワー)を集め、集まった人に高額商材を売る。
同じやり方をする人が、雨後のタケノコのようにどんどん増えていったことをよく覚えています。
サイバーエージェント側からすれば、無料で提供しているアメブロを使って、年に1億円を稼ぐ人がいて、その手法が広まっている。
ブログサービスの提供元であるサイバーエージェント側には1円も入ってこない、という事態です。
ある日突然、与沢さんのアメブロは削除され、同じようなビジネスを展開している方も、次から次へとブログが削除されました。
中には、極まっとうなビジネスをされていた方も、その余波を受けて同じようにブログ削除が続いたりしていました。
アメブロを商用として利用しているブロガーさんは、容赦なくブログを削除されるという史実が実際にあったのです。
その後は、アメブロでビジネスを展開することは危険と判断したビジネスユーザーがアメブロから撤退していきます。
サイバーエージェントも以前ほど削除の規制を厳しくしなくなり、実際に商用利用を続けている方が多くいる、というのが現状です。
改めてAmeba利用規約、第13条(禁止事項)4の(4)の②・③の項を読んでみても、どこからどこまでが商用で、どこからが商用ではない、という明確な基準が書かれていません。
ですので、新設するガイドラインに、「商用利用に関する明確な基準」みたいなものを記すのではないのかな、と個人的には思っています。
過去の経緯からみても、ここですんなり「商用利用OKです!どんどんアメブロでビジネスをしてください!」みたいな流れにはならないのでは、と思いますね。
あくまでも予想ですから、なんとも言えないですけれど。
13日に発表があって以来、「これでもうホームページはいらない!アメブロがあれば、堂々とビジネスができる!」というような投稿がSNSを賑わせています。
でも、こんな時に養ってほしいのが、冷静に状況判断をする目、です。
アメブロに限らず、Facebook、LINEなどのSNSもそうですが、ガイドラインの変更は日常茶飯事的にあることです。
今回のように、アナウンスはあったものの正式発表を待っている段階で個別に判断し、あたかも決定事項のように記事にしてしまうのはいかがなものかな、と思いますね。
「商用利用OKになるであろう」的な推測の書き方ならわかりますが、「朗報!アメブロが商用利用解禁になりました!」という記事には大きな違和感があります。
一部の個人事業家の方の発信の盲点はそこにあるなー、といつも感じます。
多くの従業員を抱えている社長さんが、未確定の情報に躍らせれて右往左往しようものなら、従業員の不安が増すだけですよね。
先の事態を見据えて行動することも大事ですが、不確定な情報を鵜呑みしてしまうようではいけません。
もし仮にアメブロが商用利用OKになったとしても、ホームページは必要ないという結論には至りません。
その理由はこのブログで再三にわたって書いてきたので割愛しますが、そもそもブログとホームページでは役割が違うのです。
「ビジネスをしたいけれどお金はかけたくない。だから無料のアメブロを使う。お金がかかるホームページは必要ない」という考えの方のビジネスは、果たして成功するでしょうか?
お店の商品をラッピングしたいけれど、包装紙にお金をかけたくないから新聞紙で包む、というお店が繁盛するとは思えません。
アメブロが商用利用OKになろうがならまいが、ブログはあくまでもブログ、ホームページとは別物です。
その部分をしっかりと踏まえたうえで、12月25日の新設されるガイドラインのアナウンスを待ちましょう。
アメブロは商用利用可能は決定事項だから、もうWordPressもホームページも必要ない! アメブロでガンガンビジネスするぞ、と鼻息を荒くすること(笑)はまだ早いと思いますよ。
今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
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