項王軍壁垓下。兵少、食尽。漢軍及諸侯兵、囲之数重。夜聞漢軍四面皆楚歌、項王乃大驚曰、「漢皆已得楚乎。是何楚人之多也。」(司馬遷『史記』項羽本紀)
項王の軍、垓下に壁(へき)す。兵少なく食尽く。漢軍及び諸侯の兵之を囲むこと数重なり。夜、漢軍の四面、皆、楚歌(そか)するを聞き、項王乃ち大いに驚きて曰く、「漢皆已に楚を得たるか。是れ何ぞ楚人の多きや。」と。
いま垓下に陣し、兵も食も僅かな楚の項羽を敵の漢の劉邦軍が幾重にも取り囲んでいる。夜、四面の敵の漢軍から聞こえてくる歌が自らの出身地 楚の歌であることに気づき、楚国時代からの多くの従者が漢軍についていることに項羽は大いに驚くのである。これは『四面楚歌』の語源。
兵庫県の職員ら約千人が県庁2号館前の広場に集まって、齋藤知事の就任式を行ったのが3年近く前の2021年8月2日。このときに集まった職員の一人は若い知事に変わって何かが変わるような期待感があったと私に語り、そこで撮影した写真を私に送ってくれた。昂揚感と言うような感じの雰囲気があったという。
それが、その職員は、齋藤県政があと5年続くことは耐えられないと語る急先鋒に変わっていた。元局長が亡くなってからはその経緯を知ると即刻辞職すべきと。この職員が齋藤県政について最初に批判に転じたのは、知事がなんの落ち度もない幹部職員を机を叩きつけて怒ったという話を聞いたからだったと記憶している。知事就任からまだ2か月もたたないときの話だった…。
いま、選挙前から知事を知る側近までもがその辞職の決断を望んでいると聞く。
まさに『四面楚歌』である。
知事の先日の記者会見をみた多くの県職員や関係者が過去最低の会見だとの声をあげた。私も同じ感想だった。
今決断すべき時だ。
読売新聞
神戸新聞
↑知事に辞職を迫るのはいいことであるが、自身にかけられた記事末尾のパーティーや補助金増額等の疑惑について事実を語っていない。駄目だ。
幹部職員のこうした声が多数届いている。
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