播但線、山陽電車を乗り継ぎ、播磨町駅。徒歩すぐの播磨町役場。




会派ひょうご県民連合の管内調査に合流。播磨町役場の皆さんに下記のような調査にご協力いただく。

(1)教育施設の状況

・令和6年4月降雹被害の状況

・教育施設の状況(大規模改修工事) 

・屋内体育館の空調設備の設置

 (2)待機児童対策の現状と課題

 (3)中学校部活動地域移行(地域展開) 

播磨町における事例から 

(4) 播磨町こども支援センター (不登校対策)


会派の上野幹事長からのご挨拶

佐伯播磨町長はじめ町幹部の皆さん

佐伯町長

資料の説明を行う平野副町長。県から出向しておられます。

説明を受けて意見交換。特に上記(3)が播磨町が先駆的に進めておられると聞いており、そのことについて私も質問。





生徒の希望する部活動が学校で行われていなくなっていることが一目瞭然。加えて教員の多忙化、働き方改革に対応する必要もある。

こちらではスポーツクラブ21を部活動の運営主体として位置づけた。



さまざまなハードル

成功事例




文化部も


課題


部活の地域移行の受け皿は町に一つのスポーツクラブ21であり、町が全面バックアップする。これは播磨町の規模がちょうどこの施策に合っている。素晴らしい。

とはいえ、これを1小学校区1スポーツクラブの姫路市で同じことをできるかといえば難しい。この施策は全国で見ればまだまだ課題が多い。


(4)不登校対策






播磨町では全国傾向とは逆にいじめ件数が減少している。不登校は全国同様増えている。


コミセンやサテライトに行っても学校に出席したことになるという。家への引き込もりを脱するためのインセンティブ施策と言えよう。

迎山政調会長の御礼の挨拶。


その後、姫路市白浜町の姫路市中央卸売市場。 

移転再整備についての調査。





藤原場長のご挨拶

このようなスケジュールで手柄地区からの移転再整備が完了した。建物整備等に112億円も用地費を含めると140億円程度の移転事業となった。

宮本課長補佐から説明を受ける



移転に伴い廃業などで事業者数は半数程度となった。

取り扱い高は事業者数ほど減少していない。廃業する事業者の従業員や取引先は既存事業者が引き受けたという。










新施設の特徴は①コールドチェーン化(温度管理が必要な製品を、生産地からの入庫から競り、出庫まで低温、冷蔵状態を保ったまま流通させる仕組み)である。鮮魚・青果ともに品質管理が向上した。一方の電気代は前施設比の65%と思ったより経費はかかっていない。電化製品のエネルギー効率がかなり進化しており、カバーできている。また、部外者が侵入できないといったメリットもある。一方で、湿度が上がり、カビや結露、床が滑りやすいといったデメリットもある。

②心配された新施設周辺の交通渋滞については、前施設が1日の車両出入りが3千台往復6千台だったのに対して、新施設は1日1500台、往復3千台と半数程度に減少した。移転を契機に事業者が廃業し、半数程度になったこと、大型車両の導入もあり、効率的な運送体制となったことがその理由としてあげられる。

③移転から1年が経過したことにより、事業者アンケートを実施したが、全体としての取扱量は横ばいであり、廃業等により1社あたりの荷受け高は逆に増加している。すべての事業者とはいえないが、以前と変わらない営業ができているという回答である。もちろん、しんどいという意見も聞いている。

④今後の展望としては、移転から10年間は使用料の減免措置があるため事業者に対する支援措置があるが、11年目からそれがなくなる。現在、市場全体は姫路市の特別会計で区分会計をされており、総務省の定める繰入金基準に基づいて、市費で支援している。建設費の50%と運営費の30%が繰入されており、それ以外を利用料で賄っている。現在、周辺へのにぎわい設備(一般市民向け小売施設)の新設を含めた経営戦略を策定中である。


その後、菅原さんの案内で市場見学。







学校給食の食材も



青果部門のせり場

実は2回ほど来ているが、やはり説明を受けるのと受けないのでは、全く違う。大変勉強になった。