昨日の会派総会と時間が重なっていたためリアルタイムで見れなかったが知事の記者会見の内容を改めてみる。これで県で働いている多くの職員が納得するのか。あり得ない。「嘘八百」や「事実無根」などという発言が調査もない中でもあってはならなかったのに、結果として内部調査の結果と齟齬がなく適切だったと。

あの時点では適切でなかったというのが橋本徹さんの論理でもわかるようにその姿勢として当然である。しかも、嘘八百すら取り消さない。トースターや高級コーヒーメーカーを受け取っていたにもかかわらずである。もうむちゃくちゃである。こうした姿勢をみなが見ている。

「綸言汗のごとし」(高貴な人の発言は身から出た汗と同じでもとに戻せない)と言ってきたが、為政者として間違っていると思えば謙虚に反省するのがその姿勢だろう。これだけの話を無謬で終わらせようとして強制的に幕引きをさせたとして何が残るのか。もっと深い傷が残る。職員や県民の信用無くして県全体の舵取りができるのか。

民 (たみ) 、信無くば立たず(『論語』顔淵)

孔子が弟子の顔淵に語った言葉だが、民衆の信頼が無ければ政治は成り立たないという意味である。この文書が出てからの対応で、自分の部下である職員の信頼を更にどんどんなくしている。今回の処分内容もこの会見内容もそれに拍車をかけるだけだろう。誰が対応の司令塔なのか。全て責任は知事にあるとはいえ、流石に職員や県民の感情を無視している。


事務所を起点に諸活動。夕刻、姫路キャッスルH。姫路食文化協会の総会。通常の挨拶。


すると告発文書問題について説明してほしいとの声があがる。メディアで見聞きしても実際はどうなのかという声があるのが現実だろう。

しかも終わってから私のところに来る人あり。団体の方で県や行政のこともよくわかっておられる人だが、過去の兵庫県政でも全く聞いたことのない低レベルな話で役員らも一様に驚いているという。確かに私が県政にきてから最低の話であることは間違いない。姫路だけでなく神戸の団体ではさらに大きな噂になっているという。まさに「信なくば立たず」である。

散会後、政治関係者と意見交換会。県政のことはこの状態を守っている側の人がいるのかという話も。いるから第三者機関設置に至らない。後ろめたいことがなければ正々堂々第三者機関に委ねればよいだけの話であると。まさにその通り。