朝の研修へのご案内があるが本会議のため断念。その後、神戸の県庁。県公館。代表質問。午前中は自民、維新。



午後は公明、ひょうご県民連合。会派からはU幹事長が質問。

職員の出勤率4割と県庁舎整備のあり方、職員の声の把握と理解、神戸市との信頼関係と今後の県市協調、知事と議会との関係についてのところが最も白熱した。

特に議会との関係では対話や議論の進め方について下記のような指摘がなされた。


・庁舎の再整備方針や働き方改革(4割出勤、6割在宅勤務)、県立大学授業料無償化について、議会への丁寧な説明もなく、公表なども唐突

・置かれている現状の背景や目的、政策目標については理解をするし、評価できる部分も多くあると考えているが、事前の議論や関係部局での調整も不十分であったと聞いている。

・知事の思い入れが優先して、各分野・方面に対する配慮が欠けており、不十分な提案、説明になっている。

・今年度の予算編成にあたって、知事は「県民一人ひとりに寄り添った県政に重きを置く」と述べ、新たに入庁した職員への辞令交付式においても、に「県民一人ひとりの声に耳を傾けてほしい」との訓示をしている。

・知事にとって重要視される「対話」とは、公の場での議論だけではないはずで、知事が考える政策をより良い形で実現するとともに、一人でも多くの県民の理解を得るためにも、議会との丁寧な議論を踏まえた県政運営を期待する。


(答弁に納得せず再質問)

・知事は、当初予算の記者会見の中で、県立大学無償化について問われた時、「これから議会との厳しい議論もあるが、断行します。断固としてやります。」と発言している。(丁寧にしてきたなら)、なぜこのような挑発的な発言をするのか。


・12月議会では、竹内議員による4割出勤の是非を問う質問に対する答弁で「この道を行くしかない」とも言った。県政は、議院内閣制ではなく二元代表制である。知事には予算や条例の提案権はあるが、決める権限(議決権)は議会・議員にある。その議会や議員に対する発言・答弁はそのことを踏まえる必要があると考える。


議事録削除となった部分があるため細かな描写は控えるが、本会議終了後、多くの方から同じような感想を聞いた。年長者や会派の代表からこうした指摘があっても何も変わらないのではないか。いや変わらないだろうというものだ。


人は簡単に変われない。感情のコントロールなど努力してもできないことがある。私も人のことを言えた柄ではないが、予算提案権や人事権を専権で有している立場を踏まえたとき、県民の代表の審議を受けるということは権力のチェックを受けるということであり、抑制的になるべきだ。部下の人の苦労が痛いほどわかるやりとりだった。


今日は県立大学の確定した出願状況(倍率等)ついての答弁もあった。下表が県立大学が発表した公式文書。



知事が無償化を目指したいと提案したが、まだ議会での予算議決を経ていない(無償は学費上限の範囲内なので条例を議決するのではなく、無償化により県立大学の収入が減るため、県が負担金として大学に支出する予算のなかに無償化分が含まれることになるので議決は予算が対象になる)中ではあるものの、議会の議決が既にあったかのような話や報道がなされている。また大学関係者からも既に無償化が決まっているかのような挨拶を受けたこともある。無償化は議会の議決もない中でいつの間にか既成事実化している。

実際は上野幹事長が指摘したように8月の公表から12月議会で迎山政調会長が質問した段階でも詳細が決まっていなかった問題。その意味では詳細が示されてから議論するのは今議会が初めてと言っていい。

また成案が出てきたというものの、誰が議論してきたのかもわからない。一定の丁寧な議論が公開で行なわれ、HPで資料や議事録が公表されている大阪府とも全く違う。なにが丁寧な議論やプロセスの透明化だ。こんな稚拙なやり方はない。無償化を既成事実化してから議会が議論して問題が多いと判断することは受益予定者からかなりの反発をもらうだろうが、しかし、本当にそんな進め方をしてもいいのだろうか。

しかも、既成事実化している前提で知事も受験生が増えた話だけを自慢気にしていたので、無料なんだから増えて当然だろうとよくデータもみずに聞いていたが、↑のデータをみて驚いた。

「確かに、理系の工学部や理学部で志願者数が伸びている一方で文系の国際商経、社会情報科学、看護学部では全ての学科で減少している。県民の学費等の全額無償化が知れ渡ったうえでのものだとしたら、思ったより倍率があがっていない」。これが普通の見方ではないだろうか。

お子さんがこの世代の受験生の親の方からの連絡では、「文理でほとんど学費のかわらない国公立ではなく、私立は理系の学費が高いので、そうした層が大学院含みの6年間無料[最終形]を見据えて一か八か志願してきたのではないか(理系は大学院進学が前提なので6年無料はかなり手厚い支援となる)」「文系は昨年が高かったとはいえ思ったほど伸びなかった。看護学部も伸びると思っていたが意外に減っている」と言っていた。なるほど。

ごく一部の層(県内高校卒業生の1.7%)に光があたることは間違いないが、このような極めて手厚い支援を設けるといっても思ったより倍率もあがらないのではないか。公平性の観点、県民の税金を使って支援する意義などやはり極めて課題が大きい。

その後、姫路へ。団体の研修会。作成した資料を事務所からピックアップして向ったが、途中思わぬ渋滞に巻き込まれ、予定時間に間に合わず、他の議員との時間を交換してもらう。それでも少し間に合わず。謝罪。

その後、懇談会。若い人たちとも色々話す。何でも話す。私もそういう年齢になってきた。何でも若い人たちに伝えていきたい。その後、山電飾磨駅から姫路。連日のように1人で考え事。これでワーク・ライフバランスか。運動とかをする人もいるんだろうな…。

昼食は本来出前弁当の予定だったが、きゅうりが大の苦手な私の分は注文せず、外へ行ってきてくださいと。マルシェでかつカレー。少し贅沢してサラダ。最近オーナー夫妻がおられないので聞いてみると、既に若夫婦が中心になってお店を切り盛りしているという。なんと!後継が育てばスパッと代替わり。凄い!