NHKの朝のニュースで豊岡の雪の様子が映像に。


雪のため集合時間を早くするということを知らず電話がかかってくる。急いで参内。


その後、豊岡市岩井の但馬空港。今日も本来は現地調査の予定だが、雪のため会議室で。



滑走路を除雪車が動いているが、今日も全便欠航になったという。


まず山陰近畿自動車道、豊岡北JCT・IC、竹野道路について


完成後、豊岡市役所から県庁まで車で2時間弱になると。


その後、但馬空港について「県民との意見交換会」を開催。




前知事時代の2020年度に設置された但馬空港のあり方懇話会の中間取りまとめでは但馬空港の中長期的な方針を下記 のように記載している。


②中期(国際的な安全基準への適応)

・ 平成 31 年 4 月の航空法省令の改正に伴い、滑走路端安全区域(RESA)の国際基準への適応期限が令和9年3月 31 日と明示された。但馬空港の RESA は建設時の基準である滑走路両端各 40mであり、基準適応のためには両端に各50m(合計 100m)の拡張が必要となっている。

・ このため、期限までに実施設計に着手の上、安全上必須の対応として、当該基準への適応を図ること。


③中長期(望ましい機能の確保)

・ 開港以来、世界的な航空需要の高まりや機材の高性能化など取り巻く環境が変化する中、現代の標準的な空港が有する機能にまで底上げを図ることが望ましく、地元の期待も大きい。

・ ただし、コロナ禍からの航空需要の回復はもとより、就航意欲のある航空会社の確保や、国の補助要件の確保など、クリアすべき課題を地元はじめ関係者が十分に理解、共有したうえで取り組む必要がある。

・ 滑走路の延長には大規模な投資を伴うことから、費用対効果はもとより、航空会社の意見や保有機材の状況、新機材の開発見通しも十分に踏まえ、中長期的な視点の下、実施時期や必要な長さを検討する必要がある。

(検討内容)

(ア)就航率の向上

空港周辺の視界不良への対応として、国が開発を進める衛星による飛行方式(SBAS)の導入や、パイロットと乗客双方の信頼性を高める進入灯の整備

(イ)滑走路延長

主力ジェット機の安定運航が可能な 2,000m又は 1,800m滑走路の整備

・乗継ぎ需要の多い羽田はじめ首都圏や主要都市

・新規需要が見込める地方都市

・インバウンドの取り込みが期待できる国際空港 等への就航を検討



この中間取りまとめを行った2022年度より県の財政状況の見通しは旧兵庫みどり公社の負担増額等でさらに悪化している。さらに県立大学の無償化が実現し、大半の学生が県民となれば、国庫負担がない県単の負担となるが、これも現在の財政フレームでは捕捉されていない。県財政の硬直度が高まるということで、県にはお金がないので県庁舎を再建しないと言っている。 


出席者した地元の団体の方々からは空港の重要性や東京直行便などの前向きな意見しかなかったが、県自体がこうした厳しい状況にあることはご理解願いたい旨発言。


県議会の議論の中で、RESAにあわせた滑走路の2千m級への延長に理解を示すもの、RESAを最低限クリアする100メートルの延長(または下記の乗客制限)、但馬空港の廃港を主張するものと様々な意見が出されてきた。

https://web.pref.hyogo.lg.jp/ks06/documents/sannkousiryou2.pdf


今日は、搭乗率向上のための充実した補助制度に加えて、昨年末には欠航した場合に車を空港まで取りに行くタクシー代のうち2000円を補助するという新しい取り組みの説明もあった。これには驚いた。



私はこの空港の廃港論者ではないが、要望があるからとはいえ現行制度に加えてここまで手厚くするというのは本当にそれでいいのかと思う。公費で搭乗率を維持しているとみられるような手厚い取り組みだ。東京直行便の実現のためにはなりふり構わず搭乗率を維持したいという関係者の思いはよくわかる。わかるがここまでやるのは良いとは思えない。


実は航空関係者から12月末の搭乗者の約半数程度が「修行(僧)」と呼ばれるフライトステータスを上げるための乗客だったという話を聞いていた。伊丹から来て飛行場を出ることなく同じ飛行機の伊丹行きに乗るという人が多くいたと。これを私に敢えて言うのは乗ってくれてありがとうと喜んでいる関係者ばかりではないということが言いたかったのかもしれない。かなり否定的な言い方だった。今日は関係者からもそうした意見があることも披瀝しておく。


公式グッズの中に「修行中」との文字も。

空港の運営や赤字補てんに県から年間6億円以上を投入していることを考えれば、全く笑えないグッズだ。

https://www.yabulovewalker.com/products/detail/1494


出席者の1人もこうしたことを把握しており、来年からJALのステイタス制度の変更により、こうした修行は減るだろうという見方も示された。







その後、養父市八鹿町下網場の養父土木事務所。豊岡市内に比べると少ないもののやはり雪が積もっている。


ます管内概要や降雪量等の説明

こちらでも現場調査は無理で会議室で実施する。

まず養父市十二所の(主)養父宍粟線の歩道整備事業について




その後、朝来市和田山町竹田の(一)物部藪崎線における無電柱化事業について



その後、朝来市和田山町東谷の大谷川の砂防事業について




砂防堰堤のうち透過型と非透過型、林野庁の行っている治山事業との違いなど、専門的な質問も多く出て、知らなかったことで勉強になる。



これで3日にわたる但馬丹波地区の管内調査は終了。記憶に残る雪中での活動だった。

その後、神戸の県庁。私を待ち受けていた人が控室に。なんというか。記憶にとどめておきたい。

その後、友人の所用を手伝ってから帰宅。少し遅くなった。