大晦日。今年最後の更新となる。1年を簡単に振り返りたい。
私の今年の前半は「選挙」一色であり、強い維新の風が吹き荒れる中ではありましたが、何とか当選を果たすことができました。
そして後半は、県議会において決算特別委員会、本会議一般質問と連続して登壇することとなり、その反響は短期間で最も大きいものでした。まさに激動の一年となりました。
28日の朝日新聞ひょうご面で記事になっていたのが上記リンク。この職員の皮肉の声を含めて優しい論調ながらよくまとまった記事だと思います。
紙面では「将来に影落とす『三つの森』」というサブタイトルでしたが、議会では、この3つの大きな県民負担の発生が見込まれる課題全てを取り上げたほか、県民サービスの低下を招く「県庁舎建替えせず在宅6割勤務」問題、この路線を進めようとする知事本人の考えを質しました。
前者の旧兵庫みどり公社や企業庁の地域整備事業会計は森や林といった状態の塩漬け土地を放置して400億円を優に超える金利を払い続けてきたことや、県と県森連が馴れ合いの中で赤字経営を続けて破綻懸念があっても増額貸付を続けてきたという、いずれも持続可能性がない中で先送りが行われてきたということです。中には不正な会計操作を就任2年を超えた、今年9月に初めて知ったという知事答弁もあり大変驚きました。しかも、翌月の決算特別委員会ではその事実を明らかにされることはありませんでした。決算認定のあとで外部の有識者にまず初めて説明するって…。ガバナンス的に大丈夫なんでしょうか。来年2月には特別委員会も設置される見込みですが、私をはじめ会派が先頭にたって取り上げ、これ以上の将来世代への先送り阻止に全力で取り組んでいきます。
後者では、『この道を行くしかない』という知事の答弁があり、現場で働く人の意見がこれからどうあれ施策には影響させないという趣旨の強い宣言に驚くとともに、自らを支える部下のことを慮る姿勢を欠いているのではないかという課題まで見せつけられました。県庁内では、この発言がいまだに大きな波紋を呼んでいると聞きます。職員のモチベーション低下が進んでいます。
私たち議員は多くの人々、県民の皆さんの負託を受け、住民の代弁者として議会に送ってもらっています。弱い立場の方から届く正論を無視することは嫌いです。お天道様は見ている、と今後も怯むことなく、こうした難問に取り組んでいきたいと思っています。
真面目に働く人たちがきちんと報われる社会にしたい、過度な借金を残して子どもたちにつけを残してはならないという思いを基本に、今後とも県政の発展に尽くしたいと考えております。
そして、増位山随願寺へ。
皆様の一層のご指導とご鞭撻をお願い申し上げ、年末のご挨拶とさせていただきます。