姫路駅前。定例の朝の街頭演説。直近の県政課題等について話す。

まだ姫路城も開いていない早朝、海外から来たと思われるご家族がこちらで記念写真を撮られている。これ成功だと思う。





寒波襲来!と報じられていますが、今シーズン一の寒さです。またコート着ました。20年コートなしで街頭演説やってましたが、もう戻れないかも(笑)。とはいえまだマイクは音が飛びません。もっと寒くなりますね。

その後、神戸の県庁。県議会建設常任委員会の閉会中審査。企業庁の地域整備事業について。

分収造林事業に次いで多額の資金手当が必要になる長期保有土地を抱える。私はこの問題を十年以上本会議や予算、決算特別委員会で取り上げてきている。私の意見は聞き飽きていると思って一番に挙手せず(国会のように大会派順で時間配分まで詳細に決まっているわけではない。質問しない会派もある)。

といっても誰も挙手しない‥。

この事業は公営事業会計で行われており、この問題を議論、質問する前提として、財務諸表を読み込める、少なくとも複式簿記の考え方や低価法、時価や原価といった言葉が何を意味するものかを委員会に出席する前に理解をしておく必要がある。

なぜか。当たり前だが、財務諸表の見方とか、複式簿記のルールの説明などは議会では一切されない。それをわかった上での当局の説明となっている。

複式簿記が何かとか用語を説明してほしいという正直な質問が近年出るかもしれないと実は懸念している…。ネットで調べればすぐに分かることなどを出席する前に調べて来ないことをなんとも思わない人が増えているからだ。私も最初はわからないことだらけで何十時間も勉強した。決算特のときは徹夜もした。

私が姫路市議に当選した2003年、委員会の議案説明資料は事前配布ではなく、当日の机上での紙資料配付だった。施策に精通している議員ばかりならいいのかもしれないがそんな訳はない。国会でも趣旨説明(永田町用語で『お経読み』)をまず行い、後日に質問するのが基本ルール。市議会の経験しかなかったら、当日配付・説明・質疑・採決という一気通貫が当たり前だった。下調べなどなかったのである。それを事前配布に変えるように市議会で指摘したのは私が国会で働いていた経験があったから。なかったら言えてない。当時当局側から反発もあった。つまり、恐らく今でも全国の地方議会では行われているところも多いと思う。

先日の本会議で同僚議員が、現在の報酬に見合う議員がここに何人いるのか?と私に言ったことを記したが、見合うように努力していくことが大切だ。

この企業庁の地域整備事業会計や旧兵庫みどり公社の分収造林事業を本当に理解しようとするなら先に指摘した最低限の知識がないと無理だ。税金の使い途をチェックするという地方議員の大切な役割があると思うが決算書の基本的な事項を読めなかったらチェックができるだろうかということだ。

委員会資料

↑この配付資料では相当表面的なことしかわからないことはすぐにわかると思う。 例年ならこれでいいのだろうが、いまの話はない。いま誰に説明する資料なのかということだ。

同じ案件を議論している企業庁経営評価委員会とこの県議会建設常任委員会(決算特別委員会や本会議も含めて)。
経営評価委員会の議事録が公表されているが、少なくともこれを理解した上で委員会で議論するのが議会の役割では。

今後、多額の県民負担が出る、ビビッドな話題なのに議事録を読んでもないなら、今日何をしに来たのだろうと、前にいる関係者は思っているのか。いや資料の内容からそんなものは読んでないことが前提なのだろう。なんか残念。

委員会や資料や議事概要は下記リンクから


とはいえ、今日嬉しかったのは経営評価委員会の記事録↑をみたから。きちんと詳しく下調べをして委員会に臨んでいる委員がいることがはっきりわかる。誰が発言したとまでは書いてない議事録だが、読めばすぐにわかる。

将来の兵庫県民にとって素晴らしい仕事をされている方がいるということ。負担の先送りをやめるための指摘を続けて来られている。自虐も含めていうが、私は何ら変えられてない。指摘に留まる。

実はこの方が県政の方向性を変えようとしているといっても過言ではない。いずれきちんと書かないといけないが、既にとんでもない貢献をされている。

週末の夕食は自宅ホットプレートで姫路林田町産の椎茸を焼いて晩酌。子どもの頃苦手だった椎茸が美味しいと感じる年になった。ご馳走さまです!