神戸の県庁。決算特別委員会の総括審査。知事をはじめ各部局のトップが全員出席する。

午前中の質問で一番目を引いたのが下記リンクの質問に対する知事の答弁。知事が答弁を読んでいた姿を二度見した。怒りが見て取れる。答弁原稿に「身の毛のよだつ思い」と書いてあったことにも驚く。ここは知事本人が書いたのだろう。今日一の思い入れのある答弁だった。

中身はともかく私がそこで気づいたことは何か。

本当にこれを言いたかったのは質問者ではなく知事の側ではないかということ。質問者と答弁者の熱意が現場で聞いていて全く違うのだからそう思われても不思議ではないだろう。それ以上は書かないが、大体の人はそう感じただろう。

そんな背景があっても、報じる側はそうではない。重要なことなら、いかなる形で世に知らしめるか。そんな背景があっても書く必要がある。そこでバランスを考えるのがジャーナリスト。


言いたいことはよくわかるが、中傷や誤情報の拡散、差別をなくすといった公益目的と個人的な私怨は為政者としては峻別しておいたほうが良いという意味であろうベテラン議員のコメントもよく理解できる。バランスのある良い記事。要はバランスだ。


午後、会派からは決算特の理事を務めていた川西市・川辺郡選出のK議員が質問。冒頭に昨日報道のあった兵庫県森林組合連合会への9億円の貸付金について取り上げる。

そもそも決算の提案説明のとき、9億円の収入未済が発生しているのに知事が全く説明しなかったこと、即ち議会軽視の姿勢から始まっている。それなのに他の会派からの質問は全くなし。

いくら前日に初めてわかったといっても9億円の公金の行方に関心がないのかと訝しむ。質問項目を相当以前から決めているため直前のことに対応できない、ここらしい話だろうとは思うが…。

その後、決算の採決、可決。県森連への債権について、現段階では収入未済の段階。これから特定調停で最大の債権確保をして、それでも焦げ付きが出たとしたら、当該団体の役員らで返済資金を工面してもらう。政治家が代表の団体の欠損を公費で埋めることに県民が納得するはずもない。それでも足らずが出たら、それを万が一ではあるが債権放棄する議案が議会に出てきたら反対すると会派内で整理しておく。

今日は私が関連質問しなければならないことがあるかもしれないと念のため準備していたが知事が最後に県民から選挙で選ばれているという立場で答弁をしたので私の出番はなかった。良いことである。

委員会終了後、委員長並びに知事の挨拶。散会。

その後、臨時の会派の議員団総会。

その後、決算審査でお世話になった関係先に挨拶回りなど。委員会では金額的に大きな問題も取り上げた。私一人では荷が重い。助けてくれる人がいて最後まで対応できた。感謝。

今日はいくつかの取材にも対応。

帰宅したとき、西の夜空をみるときれいな月が出てきた。

ここ数日も頭を使ったり、気合いを入れたり、議論したり。怒ったり。疲れていたのかいつの間にかソファーで寝てしまっていた。風邪ひくわ…。

昼休憩のとき時間がなく近くの萬龍で長崎ちゃんぽん。県庁3号館を出て徒歩3分、座って注文して3分くらいで着丼。熱々だが5分位で食べる。支払いをして県庁の控室に戻ってきても30分かからない(笑)。口の中は火傷だが…。