ここ数日、かなり集中して机に向かっていたのを家族も知っているが、いつもは色々といわれることもあるが、今回は私の鬼気迫る感じが伝わったのか、集中させてもらった。

 

神戸の県庁。決算特別委員会。財政状況の審査。私にとっては1期目から長らく取り組んできた県債管理基金をはじめとする財政問題の一つの区切りとなる。気合を入れて質問。

 

1 2022年度決算における県債管理基金への外部資金集約の解消について
(1)県債管理基金の保有する1株5万円の「関西国際空港土地保有株式会社」の株式(総額125億円)が1株1円(総額25万円)と価値認定されたことについて
(2)県債管理基金からの企業庁地域整備事業への貸付金320億円の解消時期について
(3)外郭団体や補助金支給先団体に対する単年度反復貸付について
(4)総務省出身の財務部長からみたこれまでの兵庫県の財政運営について
2 県始まって以来の黒字決算の理由、投資的経費の削減、決算調整方針・補正予算についての齋藤知事の考え方
3 経常収支比率の4年連続悪化や全国ワーストが続く「将来負担比率」の中での「攻めの県政」「県立大学の無償化」について
(1)(公社)ひょうご農林機構の県将来負担(見込)額は259億円となっているがこれでよいのか
(2)裾野の広い高校無償化を導入しないのは財政状況が理由なのか
(3)「攻め」なのか過去の清算なのか
4 県有環境林等特別会計を今回の検証の対象としない理由

 

質問動画・資料もアップされています。

 

結果を先に言うと、今日の質問は20点くらいの自己評価だった。

 

私の質問読み原稿の最後には、感慨深いといったこれまでの感想とこうしたこととの決別との話をまとめていた。答弁を聞いていく中で、感慨深いといった部分はすべてカットした。


今からちょうど14年前、2008年度決算の審査からこうした問題を本格的に質問した。

 

県議会決算特別委員会(2009年10月13日)


初めの頃は、資料やデータの提出を拒む姿勢、一連の問題行為を堂々と抗弁するといったこともあり、苦労の連続であった。時に私のほうが間違っているのかと悩んだ時期すらあった。また、私の質問に関わってくれた人から、当局側から嫌な発言をされたことがあると聞いたこともある。別の方で質問の中継をみて泣いてくれたこともあった。当局側でも非公式に過去の話などを教えてくださる方もいた。私も色んな人に助けられながらこうした姿勢を崩さずにやってきた。今回は一つの大きな区切りになるはずだった。余計に残念だ。

 

財政当局が志向する「財政健全化」とは真逆の考え方の「ないものをあるように見せる」ことに加担してきたという集団心理。余程強靭な精神があるということ。それに気づかなかった私はやはり甘いということだろう。改めてそうしたことがわかった。いい年して情けない。ある人が私を「理想主義者」と言ったことがあるが、そんなものではなく、私は甘いだけである。