県議会建設常任委員会の阪神地区管内調査2日目。まず西宮市神祇官町の二級河川 東川水系津門川の地下貯留管整備事業の現地事務所へ。


朝一の段階でかなり強い日差し

現地事務所で説明を受ける


大雨の際に一定の水量を越えると自然に水が地下貯留管に流れ落ちる仕組みを作る。大都市部の河川ということで河川拡幅や河床掘削ではなく河川の地下下部に上図のような地下貯留管を建設中。これは姫路にはない。

下流地点には下のようなポンプ施設を設置し、水位が下がるとポンプUPし地下の水を川に戻す仕組みである。

さらに掘削現場へ向かう。


現在、神祇官町の立坑は完成し、下流部に向かってシールドマシーンがトンネルを造成している。全長1.8キロのところ約1.2キロ弱の地点を掘削中という。

事故がないことを祈る


その後、宝塚市旭町の阪神北県民局 宝塚総合庁舎。宝塚土木事務所・広域水道事務所の所管事務調査。

阪神北県民局の宮口県民局長の挨拶。管内概要で20代の人口の減少、つまり社会減に触れられる(下にデータあり)。大学を卒業し就職時に大阪や東京に転出している数が多いということ。


顕著な数字。

通常の宝塚土木、企業庁の所管事務に加えて土木部から河川整備課長も出席して、天神川水害の現地ドローン撮影による解説や天神川氾濫災害調査委員会や補償にかかる天神川氾濫災害補償委員会の内容等についても説明を受ける。





私からは実際の施工業者の当該事故についての対応や考えについて確認。

また、企業庁の県営水道供給事業、自治体ごとの計画水量と申し込み水量の差の理由、料金の見直しについて確認。

その後、三田市溝口の三田西インター線建設現場へ。国道176号と舞鶴若狭自動車道三田西ICを結ぶのが三田西インター線。三田市溝口~長坂間でバイパス道路の整備を進めている。

事業の詳細は下記リンク

https://web.pref.hyogo.lg.jp/ks04/documents/h27k-2-shuyochihodo-sandanishiintersen.pdf




これから溝口交差点の接続部の工事に入る。高低差がかなりあるが、下の道路を底上げする造成が必要になるという。かなり大掛かりな事業だ。委員から様々な意見も出ていた。


その後、三田市加茂の県営青野ダムへ。



青野ダムは県管理二級河川 武庫川水系の青野川に治水・水道用水目的のため、造られた重力式コンクリートダムで、昭和63年に供用を開始した。氾濫のおおい武庫川流域の約10%の流域面積という。

先の西播地区の引原ダム調査でダムの機能等についてはあらかた学んだので理解しやすい。


その後、三田市西野上の県企業庁の三田浄水場。


県営水道用水供給事業のため武庫川から取水して流域の自治体水道に供給している。




金魚を使った品質確認方法。過去にエタノールの混入もあったと報じられている。多様な品質維持確認の方法の一つということだろう。

その後、三田市のカルチャータウン。商業施設、関学複合施設等の現地説明を受ける。その後、ウッディタウン、フラワータウン用地の説明を受ける。


車中で説明する県外郭団体 (株)北摂コミュニティ開発センターの岡社長



かなり駆け足だったが、阪神地区の建設常任委員会が所管する部局の主要事業を見ることができた。


その後、神戸の県庁へ戻る。様々な依頼事項があり、調べるも結果出ず。古い時代の話はネット時代でも簡単ではない。その後、姫路の自宅へ戻る。