県の2022年度決算の概要が記者発表された。例年より半月ほど早いかと思うが、知事の就任丸2年会見に合わせて公表されたのだろう。数値は監査前の速報版。

 

 

実質収支は228億円と昨年度に続き過去最高を更新。後年度に168億円の返還等の精算が生じるということで60億円という記載もあるが、いずれにしろ上表の最下段を見てもらえればわかるが、昨年から相当な黒字となっている(実質収支は過去からの積み上げでその時点での自治体の収支状況を表すもの。全国の自治体の会計は制度上、単式簿記で負債を控除する仕組みはなく、他の自治体の決算でこうした注記はあまり見られないのでこうした考え方については昨年度決算の当日記での説明を付記しておく)。

 

 

歳入では県税等が9077億円(前年度比 +340億円、103.9%)が昨年度に続き過去最高を更新。 鉄鋼や自動車などの輸出産業の好調が引き続き維持され法人事業税が伸びたことや円安・輸入増による地方消費税(貨物割)の増などが要因。

 

一方の歳出では、投資的経費が2548億円(前年度比 ▲175億円、93.6%)となるなど大きな災害等の発生もなく、前年比7%減の予算通りとなった。他にも予定外の歳出増は見られなかった。

 

法的には実質収支の2分の1以上を財政(調整)基金に積む必要があるが、精算分を積む予定としており、下表の通り、県の財政基金額は127億円になる見通し。財政基金100億円は知事の公約だが3年目で実現させるものと思っていた。1年早い。あのコロナ禍のときにこれだけの税収増を誰が想像しただろうか。

 

 

とはいえ、全国比較ができる財政健全化指標では、兵庫県が全国ワーストである将来負担比率の行方だが、下表の通り、改善ではなく、逆に悪化している。収支改善が一定ある一方で将来負担比率が悪化する原因は、標準財政規模の縮減などの原因も考えられるが、現段階での資料では不明。今後、決算の詳細が示されたときにその原因を明らかにしたい。

 

 

関西の中で財政悪化が指摘されていた京都市の決算も好調だったようだ。生活実態や議員として感じる肌感覚と自治体の税収はリンクしない場合が多い。連続しての過去最高税収がまさにそうだ。世界の経済等をみておかなければ目算を間違う。

 

 

事務所を起点に諸活動。夕刻、様々なやりとりをしていると、ある県の中堅幹部がいま姫路にいると。しかもみゆき通りを歩いていると(笑)。ちょうど一時間ほど時間があったので同行の部下の方も交えて懇談。姫路のローカル話をさせてもらった。

 

その後、お世話になっている人やその人のお世話になっている方と懇談。この人のお陰で活動の幅がぐっと広がった。本当に感謝だ。

 

 

昼食はスシロー城の西店で回転寿司なのだが、この宣伝に目がいってしまって注文。