事務所を起点に諸活動。県議会では決算特別委員会で各部局の審査が続いている。ネット中継という便利な仕組みがあり、仕事をしながら傍聴することができる。

 

インターネット中継や質問通告については下記のページから

 

 

そんな中、李牧丞相(キングダム)から興味深い情報が寄せられる。決算特の財政状況の審査の中で、コロナ初期に「財政(調整)基金」の残高について、様々なメディアで都道府県間の数値が比較された話が出ていた。それを受けての話だろうか、東京都の財政状況についての情報だ。令和3年度の「東京都年次財務報告書」について興味深い記載があるという。

 

東京都の財政調整基金(兵庫県では条例で財政基金と定めている)は「令和3年6月には21億円と枯渇寸前まで減少」したが、「税収増による積立や歳出精査により令和3年度決算時点で7,272億円まで回復」したという。なんと。
 
令和3年度「東京都年次財務報告書」の概要

https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2022/09/16/documents/06_02.pdf

 

兵庫県は財政基金をコロナ対策や他の行政施策に活用していないのでコロナ前後で金額は変わらず33億円のままである(下表のグラフの最下段の財政基金の数字)。
 
兵庫県は東京都と違って減債基金(法律上の表現。兵庫県では県債管理基金)に多額の積立不足(ルール積立を行えていない状況。不足額を基金から借り入れている、減債基金からの借金と表現する自治体もある)があり、不足があると実質公債費比率といった財政指標に影響するため、余剰金があればまず減債基金の積立不足の解消に振り分けられている。
 
兵庫県でも昨年度は東京都と同様に過去最高の税収や国の交付金もあり、外郭団体への預託金155億円を解消した上でなお、総額で1,002億円という金額を県債管理基金の積立不足解消に充当している。これらの資金には国による臨時財政対策債の償還財源の前払い資金も含まれているとはいえ、今回の決算がどれほど凄かったかということがわかる。東京都ならなおのことだろう。凄い話だ。一方、国も過去最高の税収だっだが、それでも赤字国債に頼らざるを得ず借金は増えているが…。
 
 
「兵庫県の決算」より
一方の借金にあたる県債残高

県債管理基金の残高が実際の数値に近づいてきたので財政指標の数値との乖離が少なくなってくる。

 
いずれにしろ、北海道や新潟県など、兵庫県とワーストを争う他県の決算状況は見ていたが、東京都は見ていなかった。李牧丞相には感謝だ。
 
夕刻、団体の大会。コロナのため3年振りに出席。渋滞を勘案し、予定より早く出発したつもりが少し遅刻。恥ずかしい話で失礼極まりない。時間についての感覚が狂っている。前倒し調整せねば。挨拶。
 
 
昼食はマルコメ味噌のみそ汁。夕飯のテーブルに地元産の枝豆。美味。