早くに事務所。作業。その後、北条の中播磨県民センター。県議会総務常任委員会の西播磨地区管内調査に地元選出議員として出席。私は今年度健康福祉常任委員だが8月に入ってコロナ感染拡大により中止になっている。調査対象が対象だけに仕方がない。

法田中播磨センター長の挨拶

管内概要の説明は簡略化するよう委員長から指示があり、総務常任委所管事務の説明が中心に行われる。それやよし。

姫路県税事務所の税収見込みなど


直近の税収動向

コロナの影響と税収がリンクしていない意外な事実は既報の通り。また、当地の税収よりも全県の税収が伸びている理由は、神戸港の輸入取引に課される地方消費税(貨物割)の増収が大きいという(委員会終了後に私がM姫路県税事務所に理由を確認)。何年か前にI前知事が県税が減収となる際に不景気で貨物割が想定以上に落ち込んだと言っていた。今回はその逆なのだろう。

別の分野の話だが、海外との取引における税金の計算は外貨ではなく円貨によるとなっていると聞いたことがある。世界貿易の増加はもちろん、円安による輸入価額の増加が税収に反映されるということだろうか。

個人の所得にかかる住民税、個人県民税の推移。住民税は翌年課税(前年の所得額に応じて課税)。日本は所得捕捉やデジタル申告などで遅れをとっているので、真に生活に困っているような方だけに給付をするなどのアプローチする能力に欠ける。。一律の方が公平だとみなが感じる理由はそこ。租税特別措置法しかり。

法人事業税の税収は所得にリンクするというが、コロナ禍でも堅調。。国内だけの経済ならばもっと落ち込んでいただろう。日本経済は世界景気に敏感という話はまさにその通り。世界を無視して日本が単独で生きていくことはできない。

事務概要の説明後の質疑では、姫路駅を通過する新幹線の動画がユーチューブで取り上げられているという話に始まる。フランスと姫路、フランス柔道と姫路・オリンピック合宿、日本酒の酒蔵、フランスへの日本酒等の売り込み、フランスで行われる自転車のツール・ド・フランス、銀の馬車道での自転車の活用といった話に拡大。さらに姫路港より神戸港の方が以前から水素に取り組んでおり、カーボンニュートラルポートに相応しいのではといった指摘も。

ということで総務委の所管では青少年分野の学生の質問が1つと中播磨のビジョンの感想もあったがそれ以外は他の分野の話だった。ほとんどの質問に対してHセンター長のほか、今春赴任したO交流観光参事が答弁していた。



そして質疑終了後、地元議員を代表して私が挨拶。今日は姫路県税事務所から多くの幹部が出席していたが、総務委の特徴である歳入や税の質問がなかった。ということで、当地の税収の特徴や資料に記載されていた姫路市の財政指標が県に比べて良い理由などについて話す(もう一つの理由である歳出査定関係部分は除く)。

明治維新後に兵庫県となり播磨の税収が神戸港の整備財源に充てられたことは何度か記した。江戸時代の米による年貢ではなく、明治時代になると貨幣による地租となった。いまの固定資産税に近い。

基礎自治体の重要な財源である固定資産税。一般に知られるその課税対象は土地や家屋。この価値に比例するなら明治初期と違って阪神間のほうがかなり高く、当地はそれほど高くない。それでも固定資産税に恵まれているのはその対象である機械や設備などの償却資産が多いから。製造業が多いとの説明とも合致する。播磨臨海の工業地帯。だから道路も必要なのである。


終了後、委員を見送ったところで少し振り返り。私の感覚がずれていないか。その後、事務所へ戻る。私の留守の間にも複数の来客があったようだ。

その後も、県道の大型トレーラー通過対策の現場などを訪問。要望者にヒアリングなど。