コロナ感染者は本日、兵庫県全体で4,638人。かなり増えてきたという印象である。国全体でも急増しており、政府分科会の尾身茂会長は感染拡大の第7波に入ったと11日に認めている。
 
兵庫県のコロナ陽性者の推移、グラフなど


重症者数がさほど増えていないという状況から時短要請や人数制限をする要請はしないとしている。行事等も引き続き開催されており、社会経済活動は止めずに引き続きワクチン接種や感染対策を行うということだろう。病床が満床となったり、致死率の高いウイルス変異等でもない限り、今後は欧米に近い方針で対応される感じだ。まさにウイズコロナである。

昨日は小学校の評議員会や150周年事業の打合せなどのPTAとしての活動があったとの報告を受ける。全て代理でRに出席してもらった。

事務所を基点に諸活動。午後、加古川市東神吉町にある「KEIZO ハウス」。石の芸術家U先生と古民家の活用や芸術政策全般について意見交換など。

長屋門

中庭

過去に作品を納めた公園の一部を含めて、管理されず荒れたままになっている公園の現状を指摘された。自治体は古くなった公園の管理予算を減らし、地域で草刈りなどをやっていた自治会なども高齢化等で管理を諦め、ロープを張って入れないようにしている公園もあるという。

坂井時忠元兵庫県知事の提唱した『全県全土公園化構想』の話も披瀝され、新しいものに予算をかけたくなる気持ちもわかるが、既存の公園等も大切にしてほしいとの話だった。

また、坂井元知事を含む昔の首長は芸術や文化に造形のある人も多かったと。貝原元知事、戸谷元姫路市長ら芸術関係への予算を確保した先人たちの話も。私は様々なところで見かけた政治家の書などを当日記で紹介しているが、揮毫している人はやはり芸術文化や歴史に造詣がある人。何か書いてほしいと言われて、即興で書いている場合も多い。

私の祖父が1974年の春川神社の改修竣工行事に来てもらった金井元彦元知事に砥堀一区公民館の『和気到祥』をかいてもらったときも、その場でお願いしたと聞いた。「落款」(作品が完成した際に作者が署名・捺印する事)は後日押してもらったと思い出した。

西洋文明が入ってくる明治維新前に君主に必要な教養とされた『論語』などの古典や漢文。こうした分野の書籍をまとめた明治書院の『新釈漢文大系』の購入者が高校教諭や図書館のほか、政治家であったことを当日記で紹介した。


昭和から平成、令和となり、漢文の学習に意味がないとまで議論されるようになった残念な昨今。いま、芸能人にサインをもらう人はいても、政治家が来たから書をもらおうと考える人も少なくなっているだろう。政治家に求められる素養自体がないような気もするが…。


これから蔵を活用した展示を構想中とのことで準備の様子をご案内頂く。



明治初期に金川銀行(兼住宅)として建てられた建築物。江戸時代、姫路藩の時代に家老河合寸翁の政策に従って加古川を利用した綿花出荷で財を成した金川家が始めたのが銀行でした。敷地は500坪あまりだそうです。
蔵の中で計画されているのが展示室。作品の展示場所一覧や作品の写真などもありました。

アメリカとオーストラリア

日本国内

兵庫県内

こんなところにも

5月に製鉄記念広畑病院から県立はりま姫路総合医療センターに移設された作品。

芸術と政治という普段は聞けない貴重な分野の話が聞けた。感謝。

その後、姫路へ戻る。学生時代からの後輩がセットしてくれた会合へ。国関係者を囲む。これまでの歩み、考え方を根掘り葉掘り聞いていると、驚くこと多し。考え方は私と似ている部分もある。何より優秀な人物と出会うことは私の喜び。嬉しくなってよく回った(苦笑)。