今朝の新聞各紙でも荒木副知事が任期途中で交代することが報じられている。速報ということで事実の提示に留まっており、途中退任の理由や論評はまだない。

荒木副知事は一貫して財政畑を進み、企画県民部長や公営企業管理者などを歴任。2016年3月から井戸敏三前知事のもとで副知事を務めており、現在2期目。本来の任期は2024年3月までとなっている。

齋藤知事が金澤和夫元副知事を破って当選した2021年7 月の知事選直後には新知事に対して進退伺を出したと言われるが、引き続き職務を任されていた。

一方で、年度末での退任も噂され、議会の一部からは慰留する声もあがっていた。齋藤県政では、新たに行財政改革を始めるなどしており、市町や県議会との関係を含めて課題が多く、副知事の知見を引き続き県民のために活用すべきといった理由。退任については「知事本人との意思疎通やその職責についての考えに乖離があったのではないか」との見方もある。

なお、後任については、齋藤知事の選挙公約である女性副知事は今回も「いま庁内に女性で副知事が務まる人はいない」(幹部)として名前があがることはなく、総務省からも現状では幹部クラスの人材を得ることはできないため庁内から選考したようだ。

女性副知事を提案しないことへの批判を避けるため、現在のもう一人の副知事とは職種の異なる技術職からの登用となったのではないかという見方もある。

服部県土整備部長は2020年6月、当時の浜浩二県土整備部長が阪神高速道路に転じたため年度途中に県土企画局長から部長に昇任。宝塚土木事務所長や土木局長も歴任している。

県議会で同意された場合、4月1日に就任する。