2月定例議会の招集日。早朝起床。会派総会提示用の本会議質問内容を推敲。私の議員生活で初めてとなる事案について知事のいう「オープン」の観点から項目追加することにする。


その後、神戸の県庁。早くに到着し、また推敲。その後、議会運営委員会をうけて会派総会。本会議の議事日程の確認や代表質問、一般質問の協議など。私も趣旨説明。異論なく了承される。


その後、本会議。知事の提案説明。実質的な所信表明である。

今回は早くHPでも公開された。これは議場で直接聞く議員や幹部職員以外にも重要なもので、昨年からこのUPが遅れ気味だったのを懸念していた。安堵。


個別の施策の説明以上に私が注目したのは以下の部分。


「(大切にすべき価値観)

あらゆる環境がめまぐるしく変化し、これまでの当たり前が当たり前でなくなる。そんな時代の中で、私たちが大切にすべき価値観は何でしょうか。このほど県政の羅針盤としてまとめた「ひょうごビジョン2050」の案では、特に大事なものとして「包摂」と「挑戦」を掲げました。


「包摂」は、だれも取り残されることのない社会をつくることです。激しい時代の波に飲まれ、置き去りにされる人をつくってはなりません。

100余年前、賀川豊彦は「一人は万人のために、万人は一人のために」と、日本初の生活協同組合を兵庫で立ち上げました。


また、太平洋戦争末期の沖縄戦で、県民と苦難を共にした本県出身の島田叡沖縄県知事を引き合いに、貝原知事は「知事の責任は県土の一木一草にまで及ぶ」と使命感を示されました。


兵庫に連綿と受け継がれるこうした心構えや責任感を私もしっかりと継承し、大都市から農山村まで多様な地域に暮らすすべての県民が、安心して、育ち、学び、働き、遊び、幸せに生きられる環境をつくっていきます。


「挑戦」は、人も地域も思い思いのチャレンジができ、それぞれの可能性が開ける社会をつくることです。変化を前に、立ち止まったり、うずくまってはいけません。


現下のコロナ禍でも、スキルを活かして副業や地域活動を始めた方、新ビジネスに乗り出した企業、新たな移住促進策を打ち出した地域など、様々なチャレンジが生まれています。失敗を恐れず、進取果敢に挑戦する。そんな未来志向で行動する社会をめざします。


「包摂」と「挑戦」を両輪とする「躍動する兵庫」。その実現に向けて、県民とともに取り組むことで、少子化や人口流出に歯止めをかける、地域や経済の活力を持続的に高める、といった構造的な課題も必ず解決できると信じています。」


特に貝原俊民元知事が示した使命感「知事の責任は県土の一木一草にまで及ぶ」の部分だ。


この『一木一草』の言葉は齋藤知事が過日、五百旗頭真先生の講演をこの話を聞いたことで引用されたようだ。


私、この島田叡沖縄県知事の語ったという言葉。軽々に引用できないような重い言葉だと思う。貝原元知事は如何なるときにこの言葉を使ってきたのか。本会議散会後、貝原知事時代を知る職員OBや現幹部から話を聞きたいと思う。


翌日の産経新聞ではこの言葉が見出しや内容で取り上げられていた。



知事は自らのツイッターで県議会を『車の両輪』と表現している。議会の役割はまさにこれ。議会の車輪が遅れると真っ直ぐ進めない。今議会、議会機能の向上をはかる良い機会だ。

昼休憩時、控室の私の席の後ろにささやくように来る人あり。K副知事だった。全快されたようでそんな話もする。元々元気な方だがより元気だ(笑)。


午後、本会議再開。コロナ対策を中心とした2021年度の補正予算 も提出され、提案説明 の後、質疑が行われる。今日16日は公立高校の推薦入試の受験日だがN教育長は40人の受験生が何らかの理由で欠席したこと。これは昨年に比べて22人、一昨年に比べて14人多いという話も。コロナが原因で増えたとみて間違いなかろう。会派からは伊丹市選出のA議員が登壇、質問。


その後、委員会付託。文教常任委員会も所管分があり、開催される。


私からは専修学校のコロナ対策費、県立農業高校、氷上高校の施設整備費について確認質問。採決、可決。


その後、本会議再開。補正予算を全会一致で可決。俗に言う一気通貫で成立。コロナ対策等に早期に役立たんことを。


今日はS知事が控室に開会挨拶に来られたのでほんの少しだけ話しておく。また本会議散会後も姫路からKさんの来客があった。また今日は質問項目についてM課長と少し意見交換するなど様々なことがあった。また、メディアの人事異動の情報もあり、旧知の人の名前もあったので挨拶など。


このほか、今日はどこかで少し大きな声が聞こえた。勝手に聞こえてくるのだが、言っている人、言われている人、どちらが正しいのか。話が長いので、私なりのジャッジができた。不合理を感じたのでその後でしゃばる。私も少しづつ立場を与えられてきた。リスクはあるが恩返し。


昼食は出前弁当。今日も県議のコロナ陽性が新たに判明して3人。他の人とあわせて4人が本会議を欠席していた。そのうちの1人は副議長。万が一、議長が陽性や濃厚接触者となった場合に誰が議長になるのかといった話が出ていた。ほぼ家族経由。これだけ出てくると全く他人事ではない。本会議質問のために感染防止、濃厚接触対策として弁当も別に食べる。


夕飯は餃子。焼くのだけ私。結婚時に購入した18年目のホットプレートがこびりつくようになったので泣く泣く新しいものに。新しいだけにテフロン加工が効いているのに「油入れ過ぎ!」と小目玉。前と同じ感覚だった。買った意味がなくなる(苦笑)。