事務所を起点に諸活動。齋藤新県政にとって初めての本格的な予算編成となる来年度。それに向けて策定中の「新県政改革方針」についての意見が寄せられている。

個別の事業の見直しについて直接関係する方や団体から頂くことは当然あるし、パブリックコメントで意見を述べたという方もいた。この間も知事を選挙で応援したという団体の方から話を伺った。どうやら業界団体の個別の陳情を受けないという話は事実のようだ。選挙前からそうした方針を決めていたのかどうかがポイントだろう。当事者でないのでわからない。
 
所属する会派としては、今回の案について議員間で協議の上、月曜の行革特別委員会でU幹事長から意見開陳した。ネット中継を見たが、会派としての立ち位置、評価等は明らかだったと思う。
 
会派として、また議員として個別の案について当然個々に賛否はあるものの、(政治的な意図ではなく、全体の奉仕者としての)公務員として判断すればこうした案が出てくるのはやむを得ないのではないかと思うという趣旨の幹事長挨拶が私もしっくりくる。ボトムアップなのだから。
 
これから財政指標を一気にではないにせよ、他の都道府県のように法令準拠にしていくと決断されたのだから全てこれまで通りはできない(特別委員会の議論で財政指標の算定方法をこれまで通りやれという声が全く出なかったので安堵したとの声が関係者から上がっていた。それを続けていく時代ではないとは思っていたものの、実は私も心配していた)。
 
東大名誉教授の伊藤元重さんが昔の読売新聞に「財政悪化はそれが顕在化するときにいる人たちが突然負担を求められる」という趣旨のことを書いていた[伊藤元重「地球を読む 膨張する国の借金 次世代 重税に納得するか」(2010.5.9 読売新聞)]。それ以前の人は負担が軽く、それ以降や次世代に重い負担となる。法理でも不利益不遡及、遡って租税負担などが課せられることはない。負担は突然やってくる。
 
地方債償還30年ルールというものがある。将来世代に過度な負担を残さないというこうしたルールに基づいて財政運営をすることが人口減少社会では特に大切ではないだろうか。震災からもうすぐ30年になる。震災があった県だから指標は独自に算定して良いというものではないだろう。
 
今回の財政適正化の決断について、過去のことに触れずに対応しているから苦しいということは関係者は皆わかっているはずだ。担っている職員が同じなんてことは一般社会的から関係のないことで、政治的にやるなら過去の大阪の財政改革のときのようにすれば大衆からの理解が得られるだろう。それをしていない。新知事が配慮している本当の理由は知らないが、県政の円滑な運営のためだろう。つまり政治的な刷新を声高に叫ぶ姿勢は選挙後はないということだ。
 
これまでの体制を評価して現体制を批判する人の中では、こうした点は理解されているのだろうか。配慮しているのはそうした人たちに対してのものだと見ているが…。何ら関わってもいない私が言うのもなんだが…。
 
それはともかく、新県政方針等についてこの間、当ブログで記さなければならないような大切な意見を王騎将軍、李牧丞相をはじめ、たくさん頂いてきたのに私の怠慢で記していなかった。遅くなったが記しておきたい。
 
【県庁組織】
・現行の12人の部長級の数に合わせて(ワクチン担当等を除く)、現在の5 部体制を分割して12部にすることについて、「これまでの総務課長軽視と企画県民部過大だけが問題であって、総務課長を増やす余裕があるのか」。
 
確かに12部体制は外部から見てわかりやすい一方、各部に新たに総務課を置けば、行革の狙いの簡素化とは逆になりかねない。そこは課を統合するなどして調整されるのだろう。
 
・例えば、農政環境部を分割すれば予算の細分化により(気候変動などで今後役割が重要となる)環境部の予算が減るのではないかといった懸念がある。
 
私では考えもしない視点だ。
 
【県庁舎の建替え凍結】
・採用面接の際に『特に若い女性はトイレの汚い職場は嫌だと』の声が出ていた(羌瘣副将が言っていたとか)
 
これは私も他の方から直接聞いたことがある。耐震化は大切な視点だが、この問題はそこまでの費用負担は発生しない。この問題については先行して対応すべきでは。
 
【女性活躍】
・女性副知事の登用や女性活躍という点では、秘書課長に女性が就任した例もあるのだから、財政課長や人事課長にも登用して経験させて人材育成すべき。
 
・対議会の調整も行う財政課長のようなポストに女性を経験させる。議会事務局では副課長に登用されたこともないはずなので、まずそうした実務を経験するポジションにつけるとか。
 
確かに県議会では班長に少し前に初めて女性がなったばかり…。財政課は国の方に経験してもらっているが、その頻度を少し下げてもいいのではないか。

私も決算特別委員会でこの問題を取り上げたが、実務面で司令塔となるような課長職の経験をさせずに上にあげるだけでは、逆にお飾りになったり、なった人が困るという声を聞いた。政治的なパフォーマンスで目立たせるために全国初などといったポジションに登用しても就任した人が逆につらいということでは駄目だ。イメージではなく、実務面でも本人も周囲も納得のできる人事が重要だ。
 
【対議会】
・「吠える犬は眠れる獅子よりも役に立つ」ということわざもある。
・行革特別委員会の委員長報告が重要。拳を振り上げたままの賛成ではなく、賛成する寄りどころを評価した上での賛成では。委員長報告とは別に会派申入れを行う方法があるだろう。
 
最終的な議会各派の行革案に対する賛否に注目が集まっている。このあたりは私より遥かに詳しい…。
 
【そのほか】
・維新と自民の推薦をもらった知事なのだから本来無敵のはず。〜のように公務員攻撃をしないのは…。
 
・(県庁内は)総小舅化しているきらいがあるので、評価するにしても客観的判断は難しい。
 
総小舅化!私も年齢では小舅になりうる。知事は県採用の全ての課長級職員より若い。予想されたことだが、これは乗り越えないといけないことだろう。 
 
もっと色々な意見等も頂いている。かなり過激な意見もあったが、私なりに判断させてもらったものを掲載させてもらった。

また謄元副官から少しゆっくり時間をとってほしいとの連絡も来ていた。今も様々な動きがあるようだが、会派役員ではないので自由に発言等させてもらおうと思っている。
 
夜のNHKのニュース845をみていると県立明石公園の木について報道している。明石市長自ら県庁にこうした課題を含めて直談判に来たとか…。最近明石の動きもよく耳にするので聞いてはいたが、ニュースで取り上げるような大事(おおごと)になっているのか…。浮足立っていなければいいが…。
 
昼食は事務所近くに23日オープンした麺家本倉へ。またまた姫路の有名ブロガーの先輩、ブドウちゃんのHPで開店することを知った。東京亀戸のつきひというお店で修行された店主がオーブン。普段は私はつけ麺よりもラーメン派なのだが、メニューの一番上に書いてあったのがつけ麺ということで。中太麺。麺は普通盛りを注文したが、増量でもいいかもしれない。次はラーメンを注文してみよう。