今日予定されていた行事は中止。オミクロン株の流行は予想を超えるスピード。姫路市内でも学校や児童生徒でも感染が出ており、ワクチン接種をしていない方のPCR検査について問い合わせも。

昨晩から元公社関係者、王騎将軍、今朝ほどは李牧丞相から相次いで連絡がある。昨日の県財政の基金適正化方針の新聞報道をめぐる話や反響等についてである。

神戸新聞を見たという元公社関係者からは感謝の連絡だった。預託を求められたとき、かなり思い詰められたと仄聞していた。私が同じ立場なら同じように思ったことだろう。

私は基金集約が行われた2006年度は県議ではなかったが、預託が行われたときには県議になっていた。土地開発公社による100億円の預託の際には、実質公債費比率の算定には使わないようにと本会議で釘を刺した。

実はこの時、公社の根拠法である公拡法に違反するのではという指摘があり、県の所管部局とも預託には慎重だったという。また、県の財政部局も同様で特に実質公債費比率の算定に用いることについて反対の声が大半だったようだ(これを知って私は嬉しかった。このことは決算特別委員会でも紹介した)。

とはいえ、預託の適法性について公拡法の解釈を国に問い合わせるべきという最後の抵抗にはストップがかかり、預託が実行された。この時もまだ実質公債費比率には使うべきではないとの意見が強かったが、翌年の決算時には「預託金を基金残高から除外する規定がない」という理由で実質公債費比率の算定に用いられてしまった。

県の財政部門には総務省からの複数の出向者がいるが、実はこうした行為に対しては慎重派も多かったようだ。積極的に外部に情報を出そうとした方や私のところに来て背景や釈明をしてくれたこともあった。こうした財政指標の操作について国等から問題視されたときのことを考えたこともあるのだろう。一般的に考えても総務省の人間が総務省令(基金複数年貸付控除)や地方財政法(県債起債限定)に反することを積極的に実行しようとするなんてことは想像できない。私の質問を一番嫌がっているのが総務省の出向者の方だったことからもわかる。当然だろう。今回、そうした人も安堵していると思う。

一方、王騎将軍からは怒りの連絡だ。無論、私に対してではない。報道に対して何も実情を知らない人が別のところで一方的に発信していることを知って我慢がならなかった様子。県財政に詳しく、しかも報道のあった内容や経緯等も把握しておられるだけに、今回の基金集約や預託の解消には思いもひとしおなのだろう。その思いは私とは比べものにならない。

今回の報道でも背景は震災といった理由だけで、詳しい経緯や過程については記されていない。過程など県の最高幹部の副知事も財政部門以外の幹部も知らないことだ。

行政の場合、民間の株式会社のように取締役会に諮らなければ決定できないといった法令上のルールがない。こうしたことを議会に詳しく諮ることもない。ほとんど経緯を知る人はいないのである。現場の苦労を知らず、知ったかぶりで発言されるとカチンとくるのだろう。

民間企業には株主代表訴訟という制度がある。実態と異なる決算数値を公表し、財政状況をよく見せていれば粉飾決算と言われる。上場企業の場合、そうした粉飾が発覚して株価が下がれば、株主代表訴訟を起こされ、個人としてその下落額を賠償しなければならないことがある。そのリスクはかなり高い。

自治体は民間企業と違うから株主代表訴訟制度はない。監査請求があるが、損をしたどころか県財政を実態よりよく見せることで外部からの借入金利を低く抑えるなどして得をしてきたかもしれない。

それはともかく、決算や基金状態を実態より良く見せることについて、問題意識をもたなかったり謙虚さに欠けるという姿勢は今の政治とは合わないように思う。

今後、行革案が決定して基金集約や預託等の解消が進むとして、その他の既指摘事項もあとは時期の問題。まずはこれに対処していきたい。別の課題はまた別に考えていきたい。

久方振りに軍師 河了貂からも連絡がある。色々思うところ、考えるところがあるらしい。昨年夏の知事選挙を契機に変わろうとしていることがある。もちろん変わらないこともある。感じることは受け止めは個々の差があるということ。自分の仕事にどれだけ影響があるか。とはいえ、選挙前までの予想より大きな影響であったかと考えるとそこまでの影響はないと感じる人が多い。そんな中で、私の知る限り河了貂は一番影響を受けていると感じている。私と似て繊細なのかも知れない。

考えるところあり朝昼食とも抜き。行事がなくなったので私が夕飯担当に。少し遠出して加古川市志方町の大浦ミートで夕飯の買物。今日はカッパやツラミ、赤セン、テールなど珍しい部位の肉が置いてあった。買うだけで楽しくなる。あとは私が焼くだけだ。

深夜、南太平洋トンガ沖の海底火山が噴火して日本にも津波が来るという。被害が少なければ良いが…。昔チリ地震の津波の話を聞いたが、津波とはやはり怖い。