森友学園問題の裁判に動きがあり、今朝もワイドショーなどで取り上げられている。

 

 

 

 

このような解説によると、司法的には、自殺して亡くなった元財務省職員の夫人(原告)の訴え通りとなり、慰謝料が国から全額支払われて勝訴となるという。素人なのでよくわからなかったが、要は慰謝料を求める形式の裁判のため、慰謝料を全額払ってしまえば裁判は終わるということ。 

 

手続き的には、これから関係者の証言が始まるという前に、被告の国側が認諾という形で負けを認めて賠償金を支払って終わりと。凄いことをする。証言するかどうかは別としてこれ以上裁判が進むのは都合が悪いと判断したのだろう。

 

この案件の発覚以降、政権交代がある感じもないし、政権内での再調査や自主的な情報公開はないとみるのが普通。だから遺族は司法に頼ったはず。事実を知ろうとして訴えたが、慰謝料を払うからもういいだろうということになる。仮に事実関係をどうしても知りたい立場の当事者となってみたら、本当に恐ろしいことだ。この判断に至る決裁関係から判断して、昨今の政権内部を推測する一部報道は間違っているということもわかった。

 

その後、神戸の県庁。控室でK政策調整課長から姫路案件についてヒアリング。

 

その後、文教常任委員会の閉会中調査。私学教育の充実支援、兵庫県公立大学法人への支援及び県内大学との連携について。今日は教育委員会の所管ではなく、知事部局の企画県民部管理局の教育課と大学室の所管分野である。

 

委員会資料

https://web.pref.hyogo.lg.jp/gikai/iinkai/index/joniniinkai/bunkyo/documents/shiryou6bunr031217.pdf

 

私からは県内の私立高校に通う生徒への授業料支援と大阪府との条件比較、学校経営母体への経常費補助とのバランス、少子化や地方から交通利便性等の良い都市部への生徒流出、定員割れ等に伴う経営悪化対策等について質問。

 

高校無償化の恩恵については、そもそも私学教育についての考え方や都市部であることなど兵庫県の考え方や状況が異なり、一概には比較できないが、わかりやすいデータで比較されるとかなりの違いがある。一方、先日の私学総連の要望にもあったが、私学の中には経営体力が落ちているところもあると思う。直近の経営数値では49校中20校が赤字経営だったとの答弁も。建学の精神が独自にある私学教育とはいえ公の支援は欠かせない。

 

県立大学については、一昨日訪問した豊岡市にある芸術文化観光専門職大学について取り上げる。当日記で記した内容なので内容はここでは省略するが、珍しくあとで地元議員に褒めてもらった(苦笑)。現場での対応や評価をそのまま表しただけ。将来課題としては平田先生という凄い方が学長でなくても良い運営ができるようにしていけることだと思う。

 

昼休憩時、大阪のビルで火災があり、多数の人が搬送されているとの速報。放火の疑いもあるという。その後も続報があり、とんでもない大惨事に。搬送された方の回復を願うとともに、原因究明が急がれる。

 

その後、会議室でゆたかな教育の創造をめざすひょうご県民会議の要請対応。教育現場の生の声を聞かせてもらい、意見交換も。
 
その後、文教常任委員会再開。今年度の特定テーマ調査に伴う参考人質疑。内容は下記の通り。
 

 
スクールカウンセラーの取り組み内容の説明のほか、県教委が実施したコロナ禍での児童生徒の心のケア・ストレスアンケートを高く評価する話も。
 
私からは、学校で大きな事件が起きたとき(具体例を挙げて)に、スクールカウンセラーが学校に派遣されるが、どういった対応をとられているのかなどについて質問。児童生徒間、教員間も含めて、短期ではなく中長期的なコミュニケーションをはかるという関係構築が大切という話も。また、学校での体罰事案やいじめ対策に必要なこととして、平素からの備え、つまり、担任によるストレスマネジメントの授業といったものが必要ではという話もあった。
 
終了後、昨日行革一次案が公表されたこともあり、受け止めも含めて各所を訪問。意見交換など。様々な声が聞かれた。私とこうした問題で丁々発止のやり取りを長年やってきたうるさ型の幹部もこの際訪ねて受け止めなども議論。既に先の問題をみておられた。流石だ。
 
また、現役世代からは目に見えて評価されることではないだけに、子どもたちの世代からは評価されますよと中堅幹部から言われた時は嬉しかった。
 
最後に現財務部門の幹部の方と面談。一次案も出て、議会をはじめ関係各所で説明を求められるなど矢面に立っておられるようで、少しお疲れの様子。当然だろう。理解ある上席の方との連携もできて今回の動きになったと推測している。
 
今年3月にした話が、予想を超える難航の末ではあったが、ほぼ全てその通りになろうとしている。財務省ではないが、財政を預かる立場の考え方としては、今回の選択は当然の回帰だと言えるかもしれない。しかし、ここではそうではなかった。変えたことを率直に評価するし、応援しなければならないと思っている。
 
昼時間なく昼食抜き。