事務所を起点に諸活動。他府県から大学時代の同級生が来訪。多くを話す。
 
昼ごろ、豊富町の認定こども園 萩学園のバザーに。今年はコロナのため3日間にわけた分散開催となったとのこと。2日目ということもあり、ゆっくりしていた。
 
 
 
 
ガラス拭きをはじめ何かをきれいにするものを買いました。
 
この間、県政改革についての報告など様々な情報が入る。
 
知事選挙のあと、人と話していると「最近の県政はどうですか?」と聞かれることが増えたと書いてきた。政治関係者も多いが、それ以外でも結構聞かれる。知事が交代した影響等が感じられないということもあるのかもしれない。知事の近くにいる県職員や県議会の人に尋ねる機会があれば聞いてみたいと考えているのだろう。
 
そんな中、「まるで知事選挙など、なかったかのように、安全平穏なスタートを切って、はや3ヶ月という感じ」から始まる、幾分厳しい表現の知事への意見書ともいうべき文書が届いた。
 
先の知事選挙では周辺の空気を読まずに齋藤知事を応援していた方からのものだ。公の席で私の質問内容等を出して発言したということで、事後報告になるがという断り付きで連絡があった。


『「安定と改革のバランスを図る」ことを県政運営の基本に考えつつ、県職員に対しては「知事の予算査定の時間を短縮、重要施策ヒアリングの一律実施も取止め、全ての事業を知事が見るやり方を見直す」という方針が示されている。
 
県民に訴えた「刷新」にはこのことを含んでいたかもしれないが、これは県職員に対して仕事の仕方を変えようといったもの。県民に呼び掛けたものは、仕事の中身を変えようというものであったはず。
 
来年度の予算編成はこれからだが、選挙後の知事の発言、県民目線という言葉や毎日のように行われている現場視察からすると、県民受けや見栄えの良さを重視し、その時々のトピックに敏感かつアドホックな対応を行っていく、それが施策展開の本筋なのかと思うこともある。
 
知事が言う「変えるべきものは必ず変える」。知事のリーダーシップのもとで変えるべきもの、今だからこそ変えることができるものがある。今その時である。』
 
中には、具体的な献策も記載されていた。時宜に適ったもので私も共感するところ大なので、許可を得た上で、私なりに少しまとめてUPさせてもらった。
 
 
私も、前知事が行ってきたトップダウン型の執行体制を見直すことが現実にも進められているのは県関係者から聞いて知っている。
 
県の各部局で考えて実践する体制の構築が求められているということ。逐一、知事にお伺いを立てる必要はないということだ。その責任は知事がとるというならばそれは悪いことではない。現在混乱しているように聞こえるのは初めてのことだからかもしれない。
 
この職員に任せるという執行体制だが、これは大阪府市の行政運営の方法と似ているらしい。松井大阪市長の登庁日が少ないと過去に指摘されているのも、任せているから特別職は毎日登庁する必要がないということ。これはこの衆院選でも論争を巻き起こしていたが、過去には東京都の石原知事も登庁が少なかったが、副知事に任せていると言っていた。もちろん法的には何ら問題がない。
 
むしろ職員とすれば、知事が不在ということは、本来緊張もなく喜ばれる話かもしれない。細かなことまで逐一お伺いを立てるなんて面倒だと考えれば楽になるはずだ。とはいえ、20年間続いてきた仕事のやり方はそう簡単に変わるものではない。
 
しかし、知事は全ての責任を追う決裁権者だ。県行政における予算の編成権、条例の議会提案権は知事一人にしかない。事務執行体制を完全に確率する前に、現場視察を優先して不在がちとなり、指示が降りてこないと戸惑う職員組織に自ら考えろというのはどうなのか。
 
私が指摘している県財政の重要事項についても決算特別委員会で指摘したが、特段の指示はないとのことだった。ある幹部が知事が当選してから直接話した時間が僅かであると言っていたが、決算委員会では公式にそういう答弁があったほどだ。
 
「全ての事業を知事が見るやり方を見直す」ので県庁外に出ることができている。知事の露出が増えているのはそのためだろう。
 
現場視察を批判するつもりはない。まずは知事不在での事務執行体制を確立し、それを軌道に乗せるのが先ではないかということだ。重要事項について方向性を示し、不在でも対応できる体制を確立するということでもある。
 
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」(山本五十六連合艦隊司令長官)という有名な言葉があるが、いまこの言葉が兵庫県庁に本当に当てはまる感じがする。
 
ちょうど1年前の11月1日に行われた大阪都構想の住民投票で、大阪市の幹部が府市統合に反対する側に有利なデータをメディアに提供したとして処分された。市長就任から1年半くらい、少しは経過していたが、強面で知られる松井大阪市長でも市の内部組織が統治できていないと知られて驚いたものだ。
 
重要事項や内部統制を後回しにせず、外部視察と並行して対応してもらいたい。やはり、いまその時だと思う。
 
私もずれているのかな…。
 
昼食は船津町の馬左来(ばさら)。菜摘御前。オーナー夫妻から緊急事態宣言後の状況などについて話を伺う。週末は少し回復したものの平日の夜のお客さんの戻りは厳しいという。会社帰りに真っ直ぐ帰宅する習慣がついてしまったのかもしれないと言っておられた。確かに。自分がまさにそうだ。