今週末の日曜日に行われる衆議院総選挙の情勢がほぼみえてきた。私の結論は、47都道府県の中で兵庫県民が最も驚きの結果に接することになるということだ。

日曜日は夜20時ちょうどに出口調査の結果をもとに大枠の与野党構図などがTVメディアから示されるほか、現職の総理ら連続当選を重ねている大物候補らの当選確実が報じられる。それから日付が変わるくらいまでは開票がどんどん行われ、出口調査の結果なども加味され、激戦の選挙区の開票までどんどん続いて、大体の結果が確定する。

兵庫県では1、6区が大激戦となっていることが既に判明しており、それ以外では大きなサプライズはない。ここまでは小選挙区の開票だ。

一方、比例代表選挙のほうはどうだろうか。小選挙区と比例代表に重複立候補している方が注目される。小選挙区で落選が決まった方の比例復活の有無だ。これは小選挙区の開票が進んでから注目され、ブロック単位なので遅ければ日付をまたいで最終確定するのは朝方近くになる。

比例復活者の数、その惜敗率で注目されるのが兵庫県だ。大阪、京都でも奈良でも滋賀でも和歌山でもなく、兵庫だ。驚きの結果がもたらされる。朝起きて、比例代表はどうなったかと確定議席をみて、その比例復活枠の兵庫の候補が占める状況。県民の方はなにを思うだろうか。

これを知事選挙の影響と簡単に分析するのは早計だ。7月の知事選挙の前の4月の宝塚市長選挙の結果でも既にその傾向は同じだから。

今回の選挙が示すであろう傾向。それは大阪府との結びつきや親和性の高いのは近畿の中でも兵庫県が飛び抜けて高いということだろう。特に同じ隣接でも京都府内の選挙結果と比べれば一目瞭然。知事選挙とてその結果に過ぎないということだ。

これがいま顕著に出るのは、明らかにコロナ禍報道の影響だ。大阪、大阪メディアの影響を最も受けたのが兵庫ということになる。コロナ禍の感染数、死者数などの数字的な評価ではない。そうではなくて一人の政治家に対する府民や県民の政治的な評価だ。県内入りした際の反響などは知事のSNSなどをみているとアイドルのようだ。

知事選挙はその流れに乗ったということで拍車をかけたことに間違いはないが、途中経過に過ぎない。そもそも一人の政治的な人気。それにより大阪でほぼ勝利してその余波が兵庫で比例復活当選が続出するということになる。


今日の神戸新聞にも各地方版で各候補の政策アンケート調査結果が報じられていた。お隣の選挙区のものだが、主要政党から3候補が出馬されている。読者である有権者も見るアンケートだ。

印象や雰囲気だけでなく、こうしたアンケートなどによる考えや姿勢などにも注目すれば各候補の資質なども少しずつわかるのではないか。こうした報道にも注目して投票が行われれば、本来、小選挙区の結果と比例代表の結果が大きく乖離するものではないはずだ。

その意味で今回の選挙の予想される結果は兵庫県内でかつてない乖離となることが予想され、そうしたことを結果的に生んでしまう一人の政治家の存在。

制度として比例復活は認められている。しかし、各候補をよく知る現場での評価とは別の尺度、今回の場合は別の政治家のある意味での熱狂的な評価というもので多くを復活させてしまう制度というのはやはり恐い。

終日外回り。命にも関わりかねない相談内容から、新知事就任後の県政の変化についての意見交換から様々な話をする。


昼食は広畑ののりくらでもりそば(大)、生卵。ある有名人が蕎麦好きを公言していたので、店主のKさんとその方の話をすると知っておられた。なんと。週末に知人の蕎麦店に来たらしくSNSでUPしていたという。なんと。当店もその有名人にお薦めしておこう。