東京オリンピック最終日。最終日といえば男子マラソン。札幌で早朝に行われたが、北海道といえども気温は30度近くと高い。しかも湿度がかなり高いこともあり、多くのランナーが途中棄権したそうだ。日本の熱さを知っている、箱根駅伝でも活躍した服部勇馬選手でも走っている途中に熱中症となったという。よく完走したものだ。

そんな厳しい条件の中、大迫傑選手は大きく遅れることなく、先頭集団近くで走り最後まで楽しませてくれた。彼の大学時代から見ているが、リンク記事にもあるように我が道を行くタイプだろう。このオリンピックはそういったタイプの人は結果を残せていないように見えてきたが、日本人選手としては断トツの6位入賞。これを最後のレースとして引退し、今後は後進を育てる立場になるという。どんな指導者になるのか、また興味深い。


そして、最後の観戦は女子バスケットボール。ベルギー戦で最後のワンプレーで逆転勝ちし、勢いにのってメダル候補のフランスと準決勝で対戦。危なげない感じの勝利と、銀メダル以上確定に度肝を抜かれた。ちょっと信じられない感じだった。

トム・ホーバスヘッドコーチが試合中のタイムアウトの際に椅子に座って選手に日本語で語りけている光景を何度も見たが、その指導方法はメディアにも取り上げられていた。

 2017年のヘッドコーチ就任時の記事

今日は負けていることもあり、かなり怖い顔で怒鳴っていた。近年怒鳴らない指導を掲げる指導者もいる時代。ここまで強くなったのはこのコーチによるところ大だけに一概に怒鳴らないのがいい訳でもないということではないか。

決勝のアメリカ戦。序盤に6点差に詰め寄ったときには勢いで逆転もと思ったが、ゴール近くでのブロックショットの連続にこれまでのチームとの違いを感じた。また、通常なら入って当然のようなレイアップシュートが結構な頻度でゴールを外している姿を見て、予想以上のプレッシャーがあるのだろうと感じた。

そして、やはり高さだ。身長が203センチの選手もいた。男子の八村選手と同じ高さ(ホーバスコーチも同じ)。日本で見たことがない高さだ。ゴール下に入るとその身長差から流石に少々のジャンプ力では勝つことは難しい。リバウンドはほぼ負けていた。ここは如何ともし難いと映った。

子どもたちと見ていたが、柔道に体重別が導入されたようにバスケットボールにも身長別が必要ではないかと冗談で話しほど。そんなことはありえないのでやはり、柔よく剛を制す(『三略』)の路線で今後も戦わないといけない。

残念ながら敗れたとはいえ、試合後楽しくチーム全員で写真を撮っている姿をみていると、満足感が伝わってくる。最後の最後にいいものを見せてもらった。


そして、閉会式。いままでの閉会式の記憶はあまりないが、今回は見てみる。浴衣姿での東京音頭が印象に残る。コロナがなければピークを迎えているであろう盆踊りが今年は一つもない。

そして、2024年、次回オリンピックの開催地パリとの中継も。日本の航空自衛隊のブルーインパルスのように、仏空軍のパトルイユ・ド・フランスが赤・白・青のトリコロールの煙を出して凱旋門上空を周回していた。これも印象に残った。

今回の東京オリンピック。メダル獲得数が過去最多となったことでもわかるように強かった。応援している立場とすれば勝つ試合を見るのと負ける試合を見るのは満足感が違う。

その開催にあたっては1年の延期のあとも反対の声も根強く、中には事前の反対姿勢を貫いてテレビを見なかったという人もいた。2年延期しておけばという話をする人もいた。人それぞれの感じ方がある。私は大変満足させてもらった。アスリートにいいものを見せてもらって感動させてもらった。大会関係者にも感謝したい。引き続き、パラリンピックも開催してまた感動をもらいたい。



昼食は広峰のモスバーガーから持ち帰ったWスパイシーモスバーガー。妹と甥っ子が来たので一緒に食べる。昔は母にハンバーガーなんて食べさせてもらえなかったと。兄妹だけがわかる話(笑)。