神戸の県庁。政務調査会2日目。昨日から下表のような日程で行われている。




今日の最初は産業労働部。竹村部長の挨拶。コロナ協力金の支給事務なども所管。私は6月まで産業労働常任委員をしていたため、新たに議論の対象となっている海外事務所の役割についてだけ発言。これまで当日記でも何度か触れたことがある。

他の部局と何かが違うと感じたのは説明者が女性。全部局で唯一、女性が総務課長だ(ここでは産業政策課長)。よく考えれば過去にも例がない。総務課長、汚れ役ではないが、議会対策など最後は何でも引き受けるといった感じだ。目立たないが、本当の女性活躍とはこういうことかも。

その後、農政環境部②。環境部長所管分。

昨年、林田町伊勢、仁豊野のマリア病院周辺、増位山随願寺の野生鳥獣の被害を聞いたことを思い出すが、そうしたことの対策について記載がある




瀬戸内海の再栄養化の取り組み。夏休みの課題なんかにいいのではとか思う。

その後、県土整備部②。これまで議員が質問してきた内容などが問わずとも記載されている。こうした姿勢は素晴らしい。

県営住宅の状況


公園整備関係

興味深い内容だ

太陽光発電関係。山林などでの施設が崩落するといった被害が今後も起こらないとは限らない。静岡県熱海市の山崩れの事例から全国で盛り土の調査はしているが、他人事ではない。井戸知事が提起した県独自の規制条例の路線を今後も維持すべく、面接要件の分割、名義分けなどによる抜け道を塞ぐなどの対策を引き続き実施する必要がある。


県が認可した土地区画整理事業。
昭和のものも残っている。道路などの都市計画決定については審議会で廃止や見直しをしたものもあるが、こちらは事業実施していることもあって事業主体に任せて当初計画から延長を繰り返しているものもある。県がお金を出してないものも多く、関与について判断がわかれるが、認可主体とは何かを考えさせられる話でもある。

教育委員会。私は現在文教常任委員なので発言自粛。今回もワールドマスターズゲームズ2021関西のポロシャツを着て出席。殆ど紺だが中に白の方もいる。紺のほうが人気なのか、なんでだろ。選べるなら私も紺を選ぶかも(笑)。

少人数学級編制にかかる県制度と国新制度の課題

学校通学という基本的な問題への対策。
かなり記載が多いが、これが実情。不登校をはじめとして本当に考えさせられる。




県立学校のトイレ洋式化対策など

誰もが学べるための教育費支援制度


その後、警察本部。迷宮入り事件のようにも感じていた神戸市北区での殺人事件容疑者の逮捕について県民が高く評価していることについて謝意。

また、コロナ禍もあり、昨年は3.6倍にも採用倍率が低下していることから、上記のような事案を使いながら、志望者を増やすことを求める。過去の担当から聞いた一定の倍率を保つことが、資質の向上につながるという結果論は間違っていないと思う。

コロナ禍で多くの犯罪が減少しているが、増えているのが特殊詐欺など。お年寄りやデジタル弱者などを狙う場合が多く、デジタル社会の拡大によって被害が増える可能性がある。


サイバーセキュリティ対策

住民の皆さんからの要望も多い交通安全施設の状況。管理個数が人口比でも多く、新規に予算が配分できないという状況。人口に対応するなど既存施設を一定減らさないと真に必要なものに対応できない。

最後となった企画県民局②。説明にはなかったが、県公館の歴代知事の胸像設置についてルール等を確認。報道を見て違和感があった。
 
国会では衆議院と参議院の中央広間に下記リンクのような4つの台座に憲政3偉人の全身銅像がある。国会見学では必ず案内される場所だ。私も奥田事務所時代から初めての国会来訪者にはこちらに案内し、空台座の話などをしたり顔で説明してきた(苦笑)。

3偉人のほかにも、尾崎行雄ら在職50年の名誉議員の胸像(現職では小沢一郎代議士も対象)、25年の永年勤続表彰議員は肖像画が掲示される。

こうした先人を顕彰する取り組みは必要なこと。自分のことを辞退するのは自由だが、こうした制度そのものを過去の遺物とか無駄などと否定するような話には全く同意できないと思っていたが、誤解だったようだ。

兵庫県公館の過去の知事の胸像は第三者の寄贈によるもので、井戸前知事は生前の胸像設置を断ったということが事実という。ならば良い。属人的な制度にせず、ルールを決めておけばよい。
 


交通事故対策(警察とは別に)

生涯学習
井戸前知事が会派控室に退任の挨拶に来られた時に、これから時間ができると話されたと記したが、実はそのときにある議員が「高齢者大学がありますよ」と発言。私もその話に食いついたのだが、「講師なら務めますよ」と言っておられた。

それはともかく、知事選前に、「知事が変わったら高齢者大学がなくなる」という話が学園で流れていると聞いた時には驚いたが、念のため、その個人費用負担や県負担などを確認しておく。新知事の本当の考えは知らないが、話を聞く限り、すぐさま廃止するといった話にはならないと思う。

ことの本質は知事選挙に際して、過去に大阪で実行された橋下改革のイメージが有権者に残っていることがあるのだろう。文楽や楽団などの文化予算や補助金に大鉈をふるったという報道は私も覚えている。

新知事がどういった改革をしようとしているのか。公約を見る限りでは具体的なことは書いていない。やはり新たに設置される新県政推進室での議論を待たなければわからない。

途中、日程の空き時間など行政棟や議会事務局で四方山話。新知事の秘書室体制、新県政推進室の室長以外の人選、それに伴う人事などについての話が多い。また、議会事務局のO局長を訪ねると不在。留守を預かる秘書班の方に聞けば、政務調査会の傍聴に行っているという。過去に政調会を傍聴している議会事務局の職員を見たことがある。会派担当でもないのに何故かなと不思議に思ってその理由を聞けば、新しい施策を勉強しておくためと。その姿勢や良しと感心したもの。管理職ともなると担当会派云々遠慮なくそうしたことができる。局長自らそのような姿勢というのは驚いた。流石だ。私が訪ねると、空き時間だから来ると思ってましたと言って、私の行動を予想するのはいいが、全く関係ない話ばかりの人も。爪の垢…。

中には、月曜の多くの職員らを前にしての知事就任式についての感想を述べる人もいた。実は当日に同じ感想を教えてくれた人が他に2人もいた。いずれもほぼ同じ表現だった。今日の政調会の感想にも通じる話。とはいえ、私も同じ立場なら同じようなことをした可能性がある。ここは議院内閣制でないと改めて自分自身も再認識しておきたい。

昼食はネット注文かどこかの出前弁当(名前失念)。