政府のコロナ対策が混乱している。新規感染者数、特に緊急事態宣言を出している東京都で4,000人規模の数が続いているが、これ以上の対策が出せなくなってきていることがあるのだろう。更に感染が増え、空き病床がなくなるといつぞやの大阪府のように救急車内での何時間にもわたる待機などが発生し、結果として死者数が増えることを懸念しているのだと思う。コロナの克服を見据えた前向きな入院基準の厳格化ではないことは明らか。


国会で連立政権を組む公明党議員から厳しく撤回を求められている光景を見たが驚いた。与党に根回しをしていないということ。あと、専門家会議には全く相談がなかったという報道も。これには驚かない。専門家会議を都合よく使うという姿勢は一貫しているから。ただし、流石に批判が来ることを理解すれば、形だけでも会長に連絡くらいできるはずだができていない。官邸の機能に余裕がなくなっているのでは。いわゆるテンパっているという状態なのではないかと心配する。


衆議院選挙にも心理的な影響を与えるだろう。オリンピックは盛り上がり、メダルラッシュだが、これによる政権の高揚効果は今のところ全く感じない。





神戸の県庁。控室に病院局経営課のW課長らが来訪。私が強い関心を持っている事案について説明を受ける。旧知の方だが良い話を聞いた記憶はほとんどないが(苦笑)、今日は逆に機先を制した説明だった。これを危機管理というのかもしれない。

 

各会派政務調査会。各部局から今年度の主要事業の進捗状況について説明を受け、質疑応答。

 

神崎郡選出の上野ひでかず幹事長の挨拶

司会は神戸市垂水区選出の黒田一美政調会長


まず病院局。コロナの影響、今年度の病院事業の経営状況などの説明を受ける。


 杉村病院事業管理者の挨拶


県立はりま姫路総合医療センター(仮称)はじめ県立病院の整備予定など



今年度の一般会計の繰入金の状況。3条収益的収支に162億円、4条資本的収支に83億円の計245億円を投入。

 

コロナ対策の取り組みについては県立病院の姿勢は当初から先頭に立ってあたってきている。現場では苦労の連続だろうがその成果はかなり出ていると思う。診療報酬面でも国の一定の支援措置があり、診ればみるほど赤字といったものではない。とはいえ、昨年度の決算については一部未定のところがあるようなので控えたい。


私からは神戸大学附属病院長、神戸大学副学長を経て、今春、就任されたS病院事業会計管理者に、債務超過となっている病院事業会計を管理者として引き受けることについての思い、神戸大学附属病院長とは異なり、毎月県議会に出席し答弁しなければならない立場等について質問。

 

病院の構造改革委員を10年勤めてきた経験がある。会計は専門家ではないが、なんとかしないといけないという思いはある。県立病院は医師が行きたがる病院が多く、何とか盛り立てていきたい。病院事業を独法とするか、法の全部適用とするかどうかなど経営面での課題もあるが、しっかり頑張っていきたいといった答弁だった。会計の専門家ではないと言われたが、通告のない急な質問にも独法と地方公営企業法の全部適用を略して発言されるなど就任すぐとは思えない経営面等の課題も十分に理解されている答弁だった。

 

その後、企画県民部①。コロナの災害対策の面での質問も多い。財政等を抱える部局だが、新知事の方針はまだ具体化されていないため、今日の説明は井戸前知事時代のもの。新県政推進室または予算編成の中で具体的な刷新点が出るのだろう。財政基金100億円積立とか、県庁建て替え見直しとか。後者など担当のK室長もおられたが今日聞いても答弁できないだろうと控える。


その後、健康福祉部。健康福祉事務所などコロナの第一線で働いておられる部局。よくやって頂いている。


その後、農政環境部。私が昨年12月議会の代表質問で取り上げた、旧兵庫みどり公社の利子補給金について。農政環境部として財政当局に予算要求しないのは何事!と強く意見したのが半年前の政調会。その後、今年度予算から3億円を確保実現した。今だから言うが、私はI前知事の最後の私への回答だと受け取っている。これからも正しいと思うことはぶれずに行きたい。


農林水産物の輸出国・品目の拡大等による輸出促進に県海外事務所が果たしている役割やその必要性について質問。

その後、県土整備部①(県土企画局・土木局)。

県下の道路整備箇所など

踏切すっきり安心プランの事例では、姫路市と太子町間の県道太子御津線の茶ノ木踏切が紹介されているが、私も取り上げる。

答弁では今年度は橋梁上部工に着手する予定とのこと。JRの網干車庫にも近いため橋梁部の工事時間の制限があるなど困難な条件もあるが早期供用開始に努めたいという答弁も。先日も現場近くを通ったが地域住民の強い早期完成要望がある。何十年にもわたって渋滞が起こってきた。早ければ早いほど多くの人々が恩恵を受ける。

その後、企業庁。水道用水・工業用水道事業は超のつくような健全会計だが、他の事業会計の中には厳しいところもある。地域整備事業がその一つ。従来からの長期保有土地の課題に加えて、コロナ禍にる影響を受けるグランドニッコー淡路を経営する株式会社夢舞台の経営状況も心配だ。

コロナ禍を受けた直近の決算が公表されている。純資産が1.4億円まで減少しており、今後の赤字次第では追加の資本対策が必要となる。今年度は昨年度ほど酷くないとの答弁もあったが、またコロナ感染は増加している。心配だ。
 


このほか、企業庁の抱える抜本的な課題についても問うてみた。私が過去に指摘し、少し改善されたとはいえほとんどが手付かず。いまはダンボールの中に眠らせている。また、コロナ禍の今すぐに断行するなどいうことが難しいことはさすがの私でもわかる。悩ましい。


昼休憩時に会派の議員団総会。新知事に対する会派の姿勢は是々非々でということを改めて確認。9月議会にも提案が予定されている主要公約への姿勢、臨時議会の必要性、組織改編の遅れ等について協議。私からは大阪のような専決処分の多発は会派というより兵庫県議会全体として絶対に認めてはならない旨発言しておく。そうなれば議会は要らない。


昼食は、紅宝石の出前中華弁当。