神戸の県庁。県議会文教常任委員会の管内調査(阪神地区)。コロナ禍ということで日程は簡略化し、宿泊なしで実施。
西宮市にある県立西宮香風高等学校。高等学校における通級による指導実践研究校としての調査。
本校は多部制(3部)で単位制普通科の学校。1部は朝8時45分〜、2部は10時30分〜、3部は14時45分〜授業が開始される。3部の終了は21時00分である。校長1名の他、教頭が3名いる。
昔の定時制と言えば働きながら学ぶとか、高齢の方もいるというイメージもあったが、別表のように年齢の高い方はほとんどいない(全718人のうち、30歳以上は2人だけ)。基本的には4年間で卒業するが、3年で卒業することもできるし、長ければ6年間在学できる。また、前期後期制を採用しており、10月入学、9月卒業も可能。
このほか、県内の学校では芦屋大学と本校の2校しかない「ボクシングの公式リング」、大学のような階段型大教室、阪神淡路大震災を受けて設置されたという学校内の受水槽(緊急保安給水施設)を見学させてもらった。
その後、県教委阪神教育事務所の調査。西宮香風高校の教室を借りての開催。
児童生徒数は若干減少してきたとはいうものの、学級数は減っていないなど教育環境の面では県内他地区と状況が異なっている。
小中特別支援学校の女性管理職比率は全県に比べて約4%高く23.5%である。あとは特段、阪神地区特有の課題などは見られない。
高校教諭出身という新谷所長からは近年の道徳の教科化や英語教育の拡大など義務教育の小中学校の教員の負担が増えていることへの現場をみた上での課題認識について話があった。その通りだと思う。
その後、県庁へ戻り、控室で少し作業をしてから姫路へ戻る。