コロナ関連で、東京都に対して4度目の緊急事態宣言が発出されることになって予想外で驚いた。そもそも発出規準に該当するかどうかに関係なく、また、これまでも専門家の意見は参考程度でも政治が決めていたが専門家の意見を超える想定外だった。

 

こうなるとこれまでの国会答弁等との絡みからオリンピックの観客は無観客としないと整合性がとれない。基本方針は厳守されるものでないから全てが場当たり的になっている。

 

これはメディアも含めて同じような論調。しかし、下記リンクの記事が昨日の日刊各紙夕刊から流れたときには、目を疑うようにかなり驚いた。

 

 

 

 

教員免許更新制度の導入を廃止へ、とか。俄に信じられない。これは安倍政権の肝入りというか代表的施策の一つだったからだ。

 

当初の制度導入の考え方は、更新制度で不適格のような教員を現場から排除すること。とはいえ、そもそも資格自体に、大学の教育学部などでの教育関係課目の履修と教育実習が免許の必須であって国家試験そのものがない。そんな中で無理やりの制度設計だった。

 

大学の単位課目認定の規準から考えれば教壇に立つための資格そのもののハードルは大卒という意味とあまり変わらない(現場にたってこそ免状が役に立つという話はその通りだ。)。いまは正規教員になるための採用試験のハードルこそ少し高くあるが、免許そのものを更新するとか誰が考えても当初から政治的な意味以外ほぼ意味はなかった。

 

弁護士や医師などの取得が難しいとされる国家資格でも更新試験もないのに当初から不適格者を教員だけ排除するための更新制度なんてできるわけがないということだ。

 

それでも導入されたのは安倍前総理の信念だったからだろう。そこまでは新事実も驚くような話もない。

 

驚いたのは菅政権でこれを取りやめる、法改正をするという方針が報道されたことだ。菅総理本人からこれをやめさせようとは絶対に自分から提案はしないだろう。先人の施策をすぐさま否定するのは相当な覚悟がいる。というより無理だ。

 

萩生田文部科学大臣だからできることだろう。萩生田さんは安倍前総理と近いと言われるがこういうことをやる人なのかもしれない。ある意味で嫌われることは明らかだが、過去にもコロナ対策などでずれていない、こうした正論を実践したことがあったと記憶している。

 

安倍前総理とすれば、導入の誤りを認めないだろうし、かなり赤っ恥のような話だと思う。

 

現場では講習をする側も受ける側も気づいていただろう。といっても導入した人を慮って、政治的な意見に聞こえるような話で異論が言いにくかっただけ。

 

この方針転換は「過ちを改めるに若くはなし」というのものの類だが、それにしても、萩生田文部科学大臣には驚いた。凄いと思う。プロフィールを改めてみたが、間違いなく党人派の『叩き上げ』。しかも強面。近年世襲の多い永田町に減っている部類の方ということもできる。この方、化けるかも知れない。

 

夕刻、買物に。たまにしか行かないお店だが、いつもと違うお店に行くと楽しい。昨日お話したKさんのつくった農産物も並んでいた。毎日朝6時半に納品するんだと言っておられた。

 

 
もうひとつ別の企業がつくった茄子も並んでいた。これには目を疑った。
 

昼食は子どもたちが作ってくれた焼きそば。最近焼きそば好きかも。