神戸の県庁。文教常任委員会の閉会中調査。いつもの時間を目指して向かっていると、電話が何度かなる。市議の方からの急ぎの電話のようで何度もかかってくるが、何度とっても私の声が先方に聞こえない。


また、モバイルデータの通信も途切れる。LINE通話もできない。後に、昨晩のスマホのOSのバージョンアップに伴う不具合だと判明するのだが、APN(Access Point Name[アクセスポイント名]を新たに設定してなんとか直った。アンドロイド系は同じOSでも多様な機種があるのでこうしたことが起こりやすいのは確かだ。機械とはそんなもの。要件はその後きちんと対応できた。


委員会の開始時刻がいつもより30分早いことが全く念頭になく、少し遅れる。最近は予定表そのものも見なくなっている。よく確かめないと駄目だ。


委員や幹部職員の自己紹介のほか、教育委員会、企画県民部大学(管理局の教育所管部局)の重要施策の説明、第一回目の調査事件として教員関係の事務等について質疑応答。その他の案件でも質問多数。全7つの常任委員会で一番最後まで開会していた。メンバーをみるにこれからもこの委員会は早く終わらないだろう。


その後、会派の調査。 ポートアイランドにある理化学研究所の計算科学研究センター(R-CCS)。




今春、本格稼働したスーパーコンピューター富岳について松岡センター長(写真)から説明を受けたほか、複雑現象統一的解法研究チーム チームリーダーで新型コロナウィルスの飛沫の飛散分析を富岳で研究発表した坪倉誠神戸大学教授(オンライン出席)、新型コロナウイルス治療薬の候補について富岳で研究している奥野恭史京都大教授に(オンライン)から、それぞれ説明を受け、意見交換を行った。




日本の最先端の研究を行っている皆さん。お忙しい中、大変恐縮する。



富岳見学




  






国産ワクチン開発の世界に比べて周回遅れ以上の遅れとなっている理由とも重なる、実際の創薬のハードルについての話が一番印象に残った。それは政治の役割だ。もし日本が世界とつながっていない鎖国、ガラパゴスだったら、ワクチンなく対応することになる。薬事承認、副作用、治験環境、法的責任体制、日本らしさが完全に後手の原因となっている。しかも、手をこまねいており、改善されそうな空気もない。こんなことだと研究者も開発者もいなくなるのではないか。





その後、県も出捐している公益財団法人 計算科学振興財団の説明を受ける。その後、川崎重工やイワタニ産業が進める水素エネルギーの活用についても調査。こちらは何度か勉強している。オーストラリアの褐炭からの水素ガスの効率的分離ができれば他のエネルギーとの競争にも勝てると思う。もう少し技術開発が進む必要があると思う。



質疑応答

ポートアイランドから県庁へ