神戸の県庁。危機管理上、30分前の8時半には到着する算段だったが、自宅近くの朝の渋滞に巻き込まれた。正直、緊急事態宣言下での在宅勤務を行っている企業は減っているのではないか。いまの朝の渋滞の状況はコロナ前との変化を感じない。国では在宅勤務比率を調べる日だけ在宅比率を高めるために特別な対応をしたという報道もあった。まあやりそうなことだ。そんな中ではそうなるだろう。


想定より10分遅くなったくらいで無問題。私の昔の時間管理の考え方を知っている人からすれば驚かれるかもしれない。この2年は無理をして頑張っている。


議会運営委員会。議事日程の確認など。その後、会派の議員団総会。議運、各会派政調会長会の報告など。


その後、本会議。代表質問。I知事にとっては20年間の知事在任中の最後の代表質問となる。知事が最も多く答弁に立つのだがまさに今日が最後だ。最後ということに触れる人も多かった。


議場内で知事の指示のもとに動き回る答弁補助職員の姿をみていると、退任表明によるレームダック化といった懸念は杞憂であったことが見てとれる。20年在任したトップの強さ。そう簡単に崩れない。


会派からは政調副会長で、伊丹市選出のA議員が登壇。県と政令指定都市が所管する児童相談所について、保健所を設置している中核市でも事務を担うことができることになっているが、実際に児童相談所を運営している明石市、将来の権限移譲に備えて専門職員の人事交流などを行っている尼崎市に加えて、他の中核市である姫路市、西宮市の状況について質問があった。また、近年厳しい立場が知られるようになったヤングケアラーへの支援等についても指摘がある。


昼休憩での会派内の議案態度協議請願審査などを挟んで午後も16時頃まで各会派の代表質問が続く。交渉会派が増えたことで従来より1時間伸びた。


今日はそのほか少し先回りしてトラブル回避の露払い。人のために汗をかけと言われ、役職を受けた以上、それに求められる仕事をしたいと思ってきたが、はや2年。人から検証される時だ。


「民、信無くば立たず 」(『論語』顔淵)。昔、私が学生のときに母が井上靖の『孔子』という本を買ってきたことを覚えている。読みすすめるのに時間がかかった。漢文は嫌いではなかったので、高校の時は論語の解説本も自分で買ったことはあるが、結局は論語は苦手であることがわかった。道徳重視だから(苦笑)。とはいえ、いまこの言葉は珍しく自分にしっくりくると感じる。


最近はいただいたそら豆を茹でて晩酌のあてにしている。空豆と名付けられたのは、鞘が空に向かって突き出ているように見えるからという。

豆といえば、私が豆の話で教訓にするために覚えている話がある。

『煮豆燃豆萁  豆在釜中泣   本是同根生  相煎何太急』

覚えてはいるが一度も使ったことはない。この話を知っている人でないと響かないかも…。