神戸の県庁。早く行ったので会派控室に控室職員が出勤する前に一番乗り。鍵を保安室にとりにいって開ける。昔、国会対策委員会が開催されるときはもっと早かったが、やはり一番乗りは嬉しい。

控室で財政課のK副課長から12月定例議会の提出予定議案についてヒアリング。H企画財政局長、A財政課長も私が質問予定だからなのかあとで来られた(笑)。その後、K議事課長らと議会運営について打合せ。

その後、産業労働常任委員会の管内調査(但馬・丹波)に出発。美方郡新温泉町へ。結構遠いイメージだが高速道路の整備がずっと進んでいて案外早く到着。

湯村温泉観光協会、浜坂観光協会、新温泉町商工会、浜坂漁業協同組合の各代表者の方々から新型コロナ感染症の影響やGo To Travel キャンペーン、県施策等について各10分ずつ話を伺い、その後、意見交換。
湯村温泉観光協会の朝野会長が経営する朝野家の部屋をお借りしての開催。

産業労働常任委員会の迎山委員長の挨拶

湯村温泉観光協会の朝野会長のご挨拶。このあと、各団体から順次説明を受けました。







意見交換に移り、私からは兵庫県独自の「Welcome to Hyogo」キャンペーンの顧客認知度、県内旅行者比率等について質問。認知度は予想より高かったので良かったが、後者については場合により4つのキャンペーンが重複している場合があり、受付で地域共通クーポンや県のお土産券などを配布説明するだけで通常の受付の3倍ほど時間がかかり、お客さまをお待たせすることや、場合により密が発生しかねないこともあり、「Go To Travel 」キャンペーンが終わったあと時期をずらしてもらえるとありがたいとの話もあった。

後者は先日の常任委員会でも取り上げた通りの、我が意を得たりの話だった。国の「Go To Travel 」キャンペーンはただでさえかなり高い支援策となっており、それに追加しての支援は需要喚起は超えた驚きのレベルになる。また終了後価格との落差が大きい。そのギャップを埋めることが大切になる。時期の調整は今後の重要な課題だ。

また、地域共通クーポンやお土産券がシーズンを迎える蟹などの魚介産品に充てられており、地域の観光や漁業にも相当な支援となっているといったこともそれぞれの話から実感できた。

また県内修学旅行の誘致も進められているが、児童が県のお土産券を使って家庭にお土産を持って帰って喜ばれているという話もあった。

帰るころ、朝野屋の受付ではチェックインするお客さんで盛況。到着する車もかなり多かった。コロナの第三波によるキャンセルなどは今の段階はまだあまりないとの話もあった。今後を注視していかなければならない。

この意見交換会については日本海新聞社の取材もあったので明日以降の紙面に掲載されるもしれない。但馬地方は日本海新聞が少しずつ拡大していると聞いたことがある。

その後、豊岡市へ。県但馬県民局。所管事務調査。
豊岡市にある県但馬県民局

小畑県民局長の挨拶と管内概要の説明。以前から存じ上げていますが、地域での存在感が相対的に高いのでしょうね、貫録、オーラが出ていました。


私からは管内企業のコロナ関係による倒産や閉店等の状況、信用保証協会をつかった県制度融資の状況、観光客の推移等について質問。

有効求人倍率は減少しているものの1を割るほどにはなっておらず、倒産件数は前年より少なく推移している。制度融資の融資総額(≒債務残高)は直近データで前年比157%となっており、雇用調整助成金の支給もあり、雇用に大きな影響が出ているとは言えない。また、観光については、当初こそ80%減といった状況もあったが、次第に上向きになり、10月には前年比100%超えの施設も出てくるなど観光は上向きだったようだ。第3波が憎いと感じる話だ。

移動中のバスから見た建設中の芸術文化観光専門職大学。


その後、本日開催の県議会新型コロナウイルス感染症対策調整会議の報告を受ける。県内感染者は132人。このところの増え方は「指数関数的」には至らないものの、かなりの数で増えている。このことについて同僚議員と意見交換など。

国は医療崩壊に至らないレベルの感染者数増を許容して再びの経済失速を避けようとしているのだろう。第3波は過去最大の感染者となっているが、国の対応をみていると明らかにこれまでと違う。地方も多くは休業要請等は行わない方針のようだ。国の動きをみて合わせているといった感じ。

個人によってこの方針への受け止めは大きく異なる。SNSでは何人かの知人が実名で過度なコロナ対策を強く否定する声をあげている。インフルエンザと大差ない病気だとか(アメリカの死者数をみるとかなり差があるが)、感染死より経済自殺死のほうが増えるといった論調。

議員によっても意見は違うが、声高に外向きに現在の対策が過度だと言う人は少ない。本音は別として選挙で選ばれるということが現に亡くなられた人や、高齢者、基礎疾患のある人への配慮がそうした意見の吐露の歯止めになっているのかも知れない。トランプ大統領のような過激な主張をする首長も寡聞にして聞かない。日本はまだバランスある国だ。