神戸の県庁。会派の役員当番。来客対応など。
その後、県公館。県幹部や県議のほか県内市町長らが出席する「地方行財政特別講演会」が開催される。
講師は兵庫県出身の黒田武一郎総務事務次官。尼崎市の公立中学校、灘高、東大法学部を経て旧自治省に入省されていますが、父方は姫路市阿保地区の出身とお聞きしています。
「地方行財政の課題」と題する講演でしたが、コロナ対策の予算は地方自治体の負担とならない国費中心となっていることや今年度の追加の補正予算の必要性、来年度の地方交付税の概算要求についての説明がありました。
また、年金医療介護の費用について、今後は団塊の世代の子供世代が高齢者となる2040年まで見込んだ想定が必要となってくる、とかなり先までの年齢構成の見通しや費用の伸びなどを具体的な数字やグラフで説明されていました。2040年の高齢者って私も入ってますね…。
司会は広報専門員の清水さん。質疑応答では限られた時間の中で県内各市長から次々に挙がる手を堂々と捌いていましたね。流石です。
終わって公館から県庁までの帰途、県幹部が尋ねて曰く「国会開会中なのに次官はなぜ出張できるんですかね?」
「事務次官は政府参考人ではないため国会に出席しないんです。国会は大臣ほか政務三役と局長や審議官クラスの政府参考人が出席して答弁することになっています」。多くの県幹部らが思った素朴な疑問でしょうね。
国会は予算委の分科会や委嘱審査は例外的に課長らも答弁しますが、それ以外の委員会で答弁する政府参考人は基本は局長ですね。事務次官が国会対応にあたる必要はなく出張しても問題はないんですね。
その後、K議事課長らと来週の議運打合せ。
その後、姫路へ戻る。企業の経営者や姫路支店長幹部らとの懇談会。県の幹部の出席も。半年振りの開催。各参加者から話があるが、地元ホテルの支配人の話では、GO TO トラベルなどの支援があっても宴会減などで全体の売上は前年の70%程度という。コロナの影響があっても売上を伸ばしている企業も一部あるが、多くが負の影響を受けていることを改めて実感。
日本経済全体では2020年の実質経済成長率はマイナス7%程度とされ、以降はもとの成長軌道に戻っていくと推測されているが、ワクチンの話も最近動きが不透明。一方で、ヨーロッパでの感染再拡大によるロックダウン再開やアメリカの感染者数増などを見ていると、世界経済は本当に短期間でもとに戻るのかと思ってしまう…。
東アジアなどではマスクなど最低限の予防策が徹底されているのか欧米のような再拡大は見られないが、世界経済が欧米抜きで回るはずもない。トランプ大統領の選挙集会を見ていると殆どの参加者がマスクをつけていない。これだけ感染があって死者もあってもつけようとしないのだからワクチンに期待するしかないということだろう。