北条の中播磨県民センター。県議会健康福祉常任委員会の西播磨地区管内調査に地元議員として出席。


柳川所長から事務概要の説明の後、質疑応答。

保健所の所管にも関連する質問がいくつか出ていた。自分が生まれ育った自治体の規模によって所管が県と市に分かれているため、所管範囲が知られていない。ルール改正も結構あり、完全に把握するのは確かに難しい。とはいえ、所管の把握は議員の仕事の基本でもある。

中播磨の1市3町において、姫路市は独自に保健所を設置し、神崎郡3町においては県が設置している。現在は政令指定都市と中核市が保健所を設置することとなっているが、中核市制度ができる前から一般市でも政令で保健所を設置することが認められていた。だから姫路市には中核市制度と関係なく昔から保健所がある。

私の亡き祖父は姫路市保健所に勤務先したことが長かったらしい。伯父はその職種から定年までずっとだ。亡き父は保健所で一時期、臨時職員で働いていたことがあるという。父から聞いたことはないが、選挙の際に訪問した市OBの方から父が死んでから教えてもらった。父がその後、民間病院の事務職で倒れるまで勤務したのも、そうした縁があったからだろう。

私も県の病院事業会計、特に経営面に対してだが、財務諸表などは詳しく見てきたつもりだ。会計上の肝、ある部分に突出した経営、人事上の問題を抱えている。昔より改善されているがいつか大鉈を振るわなければならないかもしれない。コロナ禍を克服したまだ先の話だ。

その後、姫路警察署西側に建設中の(仮称)県立はりま姫路総合医療センターの建設工事の現場へ!







2022年上期の完成に向けて工事は順調に進んでいる。救急を断らない、最後の砦として期待されている病院。しっかり応援していきます!

そうそう、自民党総裁選のことや少しだけ取り上げられる野党代表選でメディアが政治家に焦点をあてる中で、衆議院議員の秋元司容疑者が東京地検特捜部によって逮捕された。こちらは大きな報道の対象となっていない。なぜなら、同じ事件で、なんと4度目の逮捕だからだ。

元ではなく現職の国会議員だ。一連の中国企業とのカジノ汚職事件に関し、贈賄を認めている側の人間に対して、別の人間を使って接触し、現金を渡して議員会館で会っていないと証言してほしいと依頼した疑いが持たれている。

当初の逮捕容疑の職務権限に関することで争うならまだ理解できなくはないが、証言変更について依頼された贈賄側が、否定的で検察側に連絡するとともにビデオ撮影までしている。その模様は日本テレビで放映されたが、無罪主張が恐ろしくなるほどだ。

現金は最終的に受け取られず、おまけに持ち込まれた現金の帯封についていた秋元容疑者の指紋が残っていたと報道されている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d89d1d1514fa8ecd5bc7f6b58b29afe12e1e3dea


秋元容疑者の公開されている経歴を見ると一目瞭然、秘書出身のたたき上げだ。しかも学生時代から。秘書時代の業務について触れられているHPもあるが、若くして政治資金集めなどで頭角を表したとか。

私がこの間取り上げてきた、たたき上げの中で、事務所によっては選挙以上に期待される役割が資金集めだ。この分野は特にグレーを越える、つまりブラックであることもあるだろう。

これだけ逮捕されても、「推定無罪の原則」からいまだに国会議員を続け、二階派にも特別会員として籍を残しているという。国会に出なくても歳費はもらえるが、有罪が確定しても国会に出なかった分を返却する義務もない。

この度の事件では秋元容疑者だけではなく、複数の国会議員の名前があがり、立件こそされなかったが、実名が報道された。30年前にユートピア研究会にいた人も少し関わっていたようで驚いたが、世襲議員はいなかったと記憶している。

たたき上げとそれ以外の違い。溝なのか、川なのか、分水嶺なのか。バッジに色はついていないが、目に見えない区分がある。

塀の上を歩いたり、塀の中に落ちたり。落ちてしまった過去の国会議員の経歴を改めて確かめるとよくわかるだろう。今回の事案では、自民党の中でも「たたき上げ」とは気をつけて付き合ったほうがいいと注意喚起された議員もいるのではないか。前代未聞の案件だと思う。

昼過ぎ、私が参議院で働いていたとき、自民党の参議院議員会長だった村上正邦元参院議員が亡くなったとのニュース。この方もたたき上げだ。時宜にあう話もできるが故人に鞭打つような論評は私からは無用だ。合掌。

昼食は船場ビルに今春オープンしたマルハチスタンドでチリタルバーガー。満席で持ち帰って食べる。