今日も安倍総理辞任表明後の政局について聞かれる。私なんて総裁選に直接何の関係もない。毎日テレビで取りあげられているのを見ている、ただそれくらいだが…。

 

総裁選については新聞は弱い。ペンより映像(これについては後で理由に触れるが情報量が違いすぎる)だと改めて感じるが、新聞と言えば先日のある新聞の朝刊一面に、自民党の総裁選で党員の予備選挙を全国の県連で実施するとの話がでていた。見たとたん「一面、またここだ」と。意図のある扱いがはっきりわかる。


党員等の資格確認に時間がかかるから総裁選に党員の投票は間に合わない、だから国会議員中心の両院議員総会と言っている。これが公式見解だ、しかも国会議員の派閥票だけで過半数を抑えていることが明らかなのに。この大きな見出し…。

 

矛盾していることをわかっていてこうした大きな扱いにしている。経緯を知らないであろう第一線を離れたグループの有名な方がテレビに出て問われて説明していたが、石破候補からも矛盾を指摘されていた(笑)。またか。

大阪本社版では同じ面に大阪の都構想についてまともな記事があった。政治記者がいらない時代になったというならもういい加減にしたほうがいい。しかも記事にあまり影響力がないのに。

朝日新聞には安倍内閣を評価する国民が70%の世論調査とか。共同通信の日曜の世論調査支持率20%急増56%と同じ流れだろう。辞意表明会見で朝日でも支持や評価が急増。作られた数字ではない。会見する前と後で同じ人、同じ成果で如くも評価が違う。これが世論。よくわかるが改めて恐ろしく感じる。

 

本題のテレビ。重要なのはこれまで政治についてほとんど報じなかった時間帯の番組だ。最近これまでのコロナ禍報道はかなり減り、総裁選の話が増えてきた。


各候補の政策とか? 昼間のワイドショー(いまワイドショーというのかな)の視聴者の関心はそこではないことをテレビマンはよく知っている。まずプライベート、一番は家族。関心はそこだ。

 

菅さんにはまず奥さんの話がよく出されている。一昨日見た有名司会者は本人に結構そこをつっ込んでいた。とはいえ、かなりお茶を濁す感じ。テレビ番組などには出さない方針なのだろう。恐らく出たほうがメリットが多いとは知ってるもののご本人が出たくないのだろう。

いずれファーストレディになるが外交、家族交流などで先方が来る場合があるがどうなるのだろう。

 

もちろん総理になったとしても出ないという選択肢もある。ただし、メディアは菅総理夫人は欠席したとか、参加しなかったとか報じられる。これは日本では過去にないことで結構悩ましい。新総理としては辛い問題だろうと勝手に推測する。

そして総裁選の常連ともなってきた石破さんだ。SNSも含めて過去に何度も奥さまは登場していたが今回は見かけない。何か考えがあるのか。過去のことがちょっと目立ちたがり屋に写ったのかもしれない。実際はわからないし、知らない。鳥取県議に知人がいるが、そちらのSNSには結構出ていたのだが…。

そして最後に、初の総裁選出馬となる岸田さんはどうだろうか。先日「(日本を代表するような進学校の)開成高校から東大受験に3度も失敗し、早大に進学した」という自らの苦労話をされていた。

 

苦労話は有権者の共感をひくものだが、少なくとも頑張って早大に入った人には全く受けない(苦笑)。

この超進学校に通っていた人の挫折話だが、似たような経験のある方からは必ずといっていいほど聞く話だ…。私は早大在学中からこの手の話は聞いてきたが、岸田候補の話で別の話を思い出した。

 

「灘高から東大を受験したが3浪しても受からなかったので仕方なく早大に行った」というある県議の話(苦笑)。高校名こそ違うが全く同じ話だ。

 

2017年の兵庫県知事選挙に出た故 勝谷誠彦さんも「灘に入ったがすぐ落ちこぼれた。勉強がわからなかったから早稲田に行った」と(笑)。あったあった。私も国英社の3教科は模試などでも強かったのでC日程を受けたが落ちた。とはいえ仕方なく早大に行ったのではない。いずれにしろ、目線がどこにあるか、よくわかる話だ(笑)。


それより、岸田さんの奥様が出演していたのには注目した。普段住んでいる選挙区の広島から上京し、東京駅に着いたところから車に乗ってテレビカメラが同乗取材していた。先日、SNSにUPされた、立って食卓を見つめる奥さんの写真が早速ネットの洗礼を受けていた。昭和とか家政婦みたいとか。この批判には驚く。総裁選に投票権のある自民党国会議員や県連票には全く何の影響もない批判で当人や陣営も驚いたのではないか。

国民の皆さんの中には、なぜ奥さんまでテレビなどに出るのかという声があるかも知れない。メディア側が出演依頼をする場合もあるだろうが、陣営参謀が出てくれ!というのもあろう。候補本人の人となりを最側近で見ている奥さん。実際、視聴者の関心は極めて高い。

今回は明らかにいい結果が出ているだろうと推測する。奥さんの出演によって、岸田さんが内閣総理大臣になったら〜な政策になるなんて政策的な話では全くない。岸田さんの人柄が奥さまを通じてよく伝わったということ。高感度は上がるだろう。

これは一般的な選挙でも同じだ。例えば岸田さんを応援している人がいるとする(もちろんお金をもらって働いている秘書や職員ではなく手弁当で応援している人)。岸田さんの家族が陰で一生懸命支えている姿を見ると納得したり、更に頑張ろうと思うという。前近代的と思われるかも知れないが、浪花節の選挙の世界では今でもある(候補が女性であれば夫への関心は低いのだが…)。

また、これが日本だけではないことは、今回のアメリカの大統領選挙をみてもわかった。トランプ大統領を次期候補に指名する共和党大会でメラニア夫人が演説していた。メラニアさんは東欧からの移民だ。その演説の英語の訛りを民主党支持の有名人がSNSで批判したという報道も見た。批判は逆にマイナスだろう。夫のために訛りある英語で一生懸命語るほうがよほど高感度が高い。選挙を知らない人は判断を誤る。

【お詫び】
自民党の総裁選が、次期総理を選ぶ選挙、つまり国益に関することという観点で、何の権限もない私如きが拙い話を書かせてもらっていますが、一定の反響があります。

 

私自身の過去からの幾ばくかの経験はありますが、永田町の様々な最新情報を教えてくれる人にも念の為こんなことを書いてます、と現状報告をしておきました。

 

『たたき上げ』という表現を喜んでもらえたようです(笑)。

 

たいした話は書いていませんが、誤り等もあると思いますので適当に見てくださいね。

 

春菊(姫路の地元産では菊菜という名前で販売されていることが多い)にごま油、鶏がらスープの素、塩をふって和えた「春菊」のナムル(もったいないが春菊の太い茎の部分は入れないほうが美味しい。辛いものが好きな人はヤンニンやキムチのもとのようなものをかけるとよい。昼はカップ焼きそばだったので。夜に食べた好きなメニューを)