神戸の県庁。会派の役員当番。警察本部のM調査官らから9月議会に提出予定の議案について説明を受ける。

その後、控室で懐かしい人と懇談。真面目に頑張っているようだ。いや真面目過ぎるのではとも思える。私も昔から根をつめるとよく肩凝りになったが、肩の力を入れすぎると機械と同じで遊びがなくなり駄目になる。ここは適当で(笑)。

夕刻、菅官房長官が総裁選の出馬宣言を行っていた。テレビ各局が生中継。1948年12月生まれの71歳。私の亡き父が1947年生まれだから1歳しか変わらない。そういう立場で見ると若く見える。

まず、中継冒頭の会見の頭撮りの仕切りや司会の方の敬語の言葉遣い、質問者の指名やマイク回しなどをみていると、全て慣れない感じでよく雰囲気が掴める。今のところ、派閥もなく、官邸スタッフもなしの体制だから素の力が見れる。

途中で中継が終わったので全部を見たわけではないが、携帯電話の料金下げを実現したいという主張が一番頭に残った。その言いたいことや意味はよくわかるが総務大臣ならともかく総理大臣の出馬会見の内容に敢えていうかどうかは逡巡するだろう。また新しい構想や外交は用意していないことがわかる。やはり急な決断ということだろう。

その後、更にテレビをみると細田派・麻生派・竹下派の3派の派閥の領袖が揃って記者会見していた。菅新総理と二階幹事長の蜜月振りから、二階派だけに主導権をとらせないという共同アピールらしい。この3派を合わせれば二階派なんて数で圧倒できるというパフォーマンスだ。 

しかし、一体、国民向けに記者会見する意味はなんなのか(苦笑)。国民向けなら単なるマイナスだろう。国民向けではなく、二階派向けでもなく、菅陣営向けに、二階派にばかり阿(おもね)るようならわかっているだろうなという牽制だろう。とはいえ、結構恥ずかしい会見だと思ってみている国会議員は多いと思う。この3人にも絵を描く人がいるのか、いないのか。

ある月刊誌の速報版にこの3派が二階派主導で菅政権の人事がまわるなどという懸念が書かれ、3派で対応するという話を聞いたばかりだが本当にそうなんだ。

細田・麻生・竹下の主要3派閥が揃って議員会館で記者会見するなんて、普通考えたらありえない。こんなことをやっていて逐一報告を受けているであろう安倍総理はどう考えているのかが一番興味深い。

国会の予算委員会などでは担当閣僚が的を得ない答弁をすると総理自ら手を挙げていた。こんな総理大臣は過去に見たことがない。普通は閣僚が総理に答弁させまいとして自ら手を挙げて総理を守るものだ。ある意味で安倍総理の答弁力は凄かった。

とはいえ、いま手を挙げることや表に出ることはできない。この3人より病気があっても今の安倍さんの方が鋭いはずだ。田崎史郎さんが本当のキングメーカーは隠れていると発言したらしい(笑。下記リンク参照)が、今回の会見はキングメーカーが考えたものではないだろう。

田崎史郎氏 真のキングメーカーは二階幹事長の裏に「表に出られない別の人が…」(デイリースポーツ 2020/09/02)
昼食は灘区下河原通の小麦の実り。かしわ天ざるうどん。久方振りに土砂降りの雨に遭遇。